2020/11/16 コラム

なぜ前後で登録ナンバーが違う!? 大型トレーラートラックの不思議

トラックの世界では当たり前で、気にとめられることではないけれど、巷のドライバーは「あれっ?」と思うみたい。それは連結器でトラックと貨物部が繋がれている大型トレーラーのこと。前側のトラックと貨物部の後部のナンバープレート番号が違うことが不思議なんだとか。今回はそんな大型トレーラーのお話。

切り離せる運転席と貨物室の利点



運転室(キャビン)と貨物室が一体になった10トン級の大型トラックは、当然だけど前後に同じ番号のナンバープレートが付く。普通車と同じだ。ところが、短いトラック部(トラクターヘッドもしくは、トレーラーヘッドと言われる)と、貨物部が連結器で繋がる大型トレーラーの場合はさにあらず。

なぜか? 運転部と駆動部が一緒になったトラクターヘッドは全長が短い車体だが、単体で公道を走ることがある。貨物部を受け取る前の移動などがあるからで、トラクターヘッドだけが走っている姿は、一度ならず見たことがあるだろう。そしてトラクターヘッドの前後には、同じ番号のナンバープレートが付いている。くどいようだけど、普通車と同じだ。

一方で、牽引されるトレーラー(貨物部)には、全く別のナンバープレートが付いている。自走できないのだが別にナンバー登録が必要だからで、もちろんトレーラーにも車検証がある。一般ドライバーが驚くのはこのため。トラクターヘッド+貨物トレーラー(被牽引車)の状態では、前部と後部のナンバープレート(番号)が違うから「あれっ?」思うそうだ。

では、なぜ大型トレーラーは、トラクターヘッドと貨物トレーラー部が別個の登録ナンバーになっているのか? 簡単に言えば切り離せることができ、それが利点だからでもある。トレーラーは別のトラクターヘッドにも繋がれて、移動する。遠隔地に貨物をトレーラーごと運ぶ場合などが、わかりやすい例かもしれない。

一例を挙げると、横浜港から北海道の港まで荷物を送るとき、横浜港のフェリーまで貨物トレーラーを牽引して運び、トラクターヘッドとその運転手はバイバイする。フェリー内では自走できない貨物トレーラーだけが置かれるのだが、問題ない。フェリーが北海道の港まで運んでくれるからだ。そして北海道の港からは、別のトラクターヘッドと運転手が待ち構えていて、その貨物トレーラーを牽引。道内の移動を担当するわけだ。

つまり、積み地と卸し地の港で、別々のトラクターヘッドが移動を担う。そのため、ひとりのドライバーが長時間拘束されて長距離を移動するという負担がかからない。これが、大型トレーラーの最大の利点だろう。なおフェリー移動などを挟まなくても利点はある。トラクターヘッドの運転手は、貨物トレーラーだけを卸し地に残し、別の現場輸送に出向くことも可能だからだ。

ドライバーWeb編集部

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