2020/11/16 コラム

なぜ前後で登録ナンバーが違う!? 大型トレーラートラックの不思議



圧倒的な全長と連結構造の独特な車体挙動が特徴!



そしてもう一つの利点。10トン級の大型トラック(12m以内・最大積載量11〜13トンが標準的)に対して、大型トレーラーは連結時の全長で16〜18mほど。貨物室が大きい分、最大積載量は車軸の数により異なるが20トン前後は積める。輸送能力は高い。

ただし、運転には相応の技術と経験が必要だし、大型自動車免許に加え、牽引免許が必要。連結部分で折れ曲がるために、意外に小回りが効くと言われるものの、後退時の車体の挙動などは独特。そんな長い車体をスムーズに曲げ、狭い道へ入っていく様子に惚れ惚れすることもある。ナンバープレートの素朴な疑問が解決できたところで、今度はそんなプロフェッショナルな運転にも注目してほしいところだ。


●日本で一般的な大型トレーラーは、写真上のセミトレーラーと称されるもの。それ独自では運搬の機能を持たないので、正式には前側をセミ・トラクター、後部の貨物部をセミ・トレーラーと呼ぶ。それに対し写真下のようなタイプをフル・トラクター/フル・トレーラーと呼ぶ。日本でも時々高速道路などで見かけることがあるだろう ※いすゞ公式HPより


●国産・日野自動車・プロフィアのトラクターヘッド。本文でも記したように、トラクターヘッド後部に灯火類・ナンバープレートが付く。特に港湾地域などでは、牽引しないこの状態で走っている車両も、割とよく見かけるだろう ※日野公式HPより

〈文=坂 和浩〉

ドライバーWeb編集部

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