2022/01/06 新車

【新型ゴルフGTI試乗】走りだけでなく上質さも兼ね備えた史上最良の“プレミアム”GTI!

●VW 新型ゴルフ GTI。フロントバンパーには専用デザインのフォグランプが収まる



■シャシーの進化ぶりがスゴい



搭載エンジンは、「EA288 evo4」と呼ばれる、2L直4直噴ターボである2.0TSIエンジンだ。インジェクターの改良により最大350bar(従来は最大200bar)に高められた直噴システムや、フリクション低減、ノイズ特性の改善などにより、先代のevo3からさらに進化している。

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●245馬力/370Nmを発生する、2L直4DOHC直噴ターボ


その性能は、最高出力245馬力/5000〜6500rpm、最大トルク370Nm/1600〜4300rpmで、最高出力の発生回転数は若干異なるが、先代のゴルフGTIパフォーマンスと同じスペックを実現。これに湿式の7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせる。0→100km/h加速は6.2秒で、先代GTIパフォーマンスと同じだ。

実際にドライブしてみると、先代GTIよりグッと軽快に回る印象で、サウンドも一層スポーティかつ上質になったように感じる。もちろん十二分にパワフルで、アクセル操作に対するレスポンスも素晴らしい。7速DCTの変速も俊敏で的確だ。

だがパワートレーン以上に進化が感じられたのはシャシーだ。新型GTIは、フロントサスペンションは、ウイッシュボーンブッシュやスプリングおよびバンプストップの改良や、アルミ製サブフレームの軽量化(先代比−3kg)、リヤもスプリングやウイッシュボーンブッシュの改良に、新ダンパーベアリングの採用など、多岐にわたってアップデートされている。

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●VW 新型ゴルフ GTI


DCC(アダプティブシャシーコントロール)装着車はソフトウェアも新しくなった。さらに限界域におけるブレーキのコントロール性向上も図られている。

しかも、先代ではGTIパフォーマンスやTCRのみに採用されていた、電子制御油圧式ディファレンシャルロックシステムを搭載。DCC装着車では4輪のショックアブソーバーを毎秒200回の頻度で調整して、車両姿勢を制御するのだ。


ドライバーWeb編集部・青山

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