2021/07/16 コラム

オービス定期点検のデータを改ざん…裁判で明らかになった「まさか」

●この裁判のオービスかどうか定かではないが、その時期その付近にあったオービスⅢLkだ。2つの車線を狙って2台を並べるとは。撮影はオービスマニアの礼田計氏


定期点検で確認するのは写真に焼き付けられた測定値



検察官「定期点検では何台を確認しますか?」
S証人「ここでは100台のデータを取ってます」

うむぅ。首都高速によると、その場所の通行台数は1日平均5万400台だ(2005年度、平日)。半年間に何百万台も通行する。肝心かなめの精度検査が半年にたったの100台でいいのか? 精度試験で100台中1台に誤測定が発見されたら、半年間に何万台を誤測定した可能性が生じるんだろ。気が遠くなる。

しかも、である。オービスの取り締まりで唯一最大といえる証拠は、写真に焼き付けられた測定値だ。「焼き付け値」と呼ぼう。オービスの各部がどう作動したか、記録は一切ない。焼き付け値だけが残され、それにより運転者は処罰、処分される。オービスの各部が正常に作動しても、最後に焼き付け値がちょろっと間違ったらどうするの。ところが、驚いちゃいけない、精度試験で100台について確認するのは、焼き付け値ではなく、点検器が表示する測定値なのである。焼き付け値はスルーなのである。ひーっ!

そうして、さらなるびっくり仰天が今回の証人尋問で起こった。精度試験の100台分の一覧表、テープスイッチとオービスの測定値がずらっと並び、オービスの測定値は間違いなくメーカーが言う範囲内に収まってますと言うための一覧表に、誤りが発見されたのだ。しかしS証人は少しもあわてず、すらすら述べた。

ドライバーWeb編集部