2021/07/01 コラム

GRヤリスはサブスクで進化する? トヨタとKINTOの新たな取り組み

●つねにアップデート…GRヤリスの驚くべき施策


サブスクだからできる



聞くと、KINTOの車両はすべてサブスクリプションなので状態などを完璧に管理できるのに対して、売り切りで世に出た車両は、整備履歴などを100%追うことはできないというのが大きいそうです。実際、パワーアップなどが行われるようになれば、当然安全にも関わってきますし、認証の問題などにも直面するかもしれない。そう考えると、しっかりクルマの状態が管理されているKINTOで手掛けるのが、まず得策だろうというわけですね。


●カラーバリエーションは、プラチナホワイトパールマイカ、エモーショナルレッドⅡ、プレシャスブラックパールの3種類

こうなるとGRヤリス、今後はKINTOで乗ろうという人が増えそうです。個人的にも興味が湧いているのですが、KINTOは契約期間が終了したらクルマを返却しなければならないのが悩ましい…。それでも、これまでサブスクに個人的な興味は薄かった私にそんなことを考えさせているのですから、このプロジェクトは成功の可能性、高いんじゃないかという気がしてきましたよ!

最初のアップデートは来春の予定というGRヤリス“モリゾウセレクション”。内容はまだ決定しておらず、その意味でアピール力は弱いのですが、それもかつてのトヨタのように石橋を叩いた挙げ句に渡らないのではなく、スピード感を大切に、走りながら考えているということなんでしょう。こういう造り手の勢いに、こちらも思い切りノッていくのも一興。クルマ好きなら要注目ですよ、“今は”サブスク否定派の方も絶対に…。

〈文=島下泰久〉

ドライバーWeb編集部

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