2021/07/01 コラム

GRヤリスはサブスクで進化する? トヨタとKINTOの新たな取り組み

●つねにアップデート…GRヤリスの驚くべき施策

より短期間で基本性能をアップデート



先日、トヨタ自動車とクルマのサブスクリプションサービスで知られるKINTOの連名で届いた案内には「人に寄り添って進化するクルマへの挑戦」に関する説明会のお知らせと記されていました。出席者はKINTOの小寺信也社長と、トヨタでレクサスインターナショナル、GRカンパニーのプレジデントなどを務める執行役員の佐藤恒治氏。一体何が説明されるのかと思ったら、コレがとんでもなく面白いプロジェクトだったのでした。

KINTOが新たに取り扱いを始めたのはGRヤリス“モリゾウセレクション”。人に寄り添った進化”をうたうだけに、車両のアップデートそしてパーソナライズをその特徴としています。



まずアップデートとは、文字どおりクルマが進化するということ。しかもクルマの基本と言うべき“走る、曲がる、止まる”をソフトウェアファーストの開発によって進化させていくと言います。

まさにモリゾウさん…要するに豊田章男社長がGRヤリスで出場しているスーパー耐久のようなレースでは、毎戦直面する問題を手当し、解決し、次の進化に繋げるということを現場の力を結集してアジャイルに行っています。一方、市販車の進化は通常、登場数年後のマイナーチェンジのタイミングまで待たなければならず、リアルタイム性には乏しい。このクルマは、そこに風穴を開けることが期待されているのです。

基本はソフトウェアのアップデートで、内容は未決定ながらパワーステアリングの設定変更、エンジンのドライバビリティ向上や出力アップ、フルタイム4WDシステムの制御の刷新など、まさに走りの性能に直結する要素が検討されているそうです。また、可能性としてはハードの更新もあるかもしれないと言います。空力パーツの装着などは、可能性が高そうですよね。

GRヤリス“モリゾウセレクション”のユーザーは来週以降、年1回もしくはそれ以上のペースで、アップデートを受けることができます。作業はGRガレージにて行うことになる予定です。


●ウインドシールドガラスにモリゾウサインが入る

ドライバーWeb編集部

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