2023/09/01 コラム

全部知ってる?「ビミョーに違う“星はスバル”」…六連星を定点観測

●変わったのは顔だけじゃない

まだまだ残暑厳しい2023年の夏。とはいえ9月ともなると夕方が来るのが確実に早まり、季節は変わっているんだなぁと実感させられます。仕事帰りにちょっと空を見上げて一番星を見つける…なんて心の余裕もできますね。

星と縁のあるメーカーといえば…そう「SUBARU(スバル)」です。そのアイコンは、フロントグリルに輝く六連星(むつらぼし)。このエンブレムは、過去に何度かのモデルチェンジを経て現在のデザインに至っています。


●小さく群れている青白い6つほどの星の集まり。いちばん明るい星がアルキオネ

■そもそも“すばる”とは

おうし座の散開星団を指す名称。欧米では「プレアデス星団」の名で呼ばれています。外国語のようですが、平安時代に清少納言が書いた枕草子にも出てくる、れっきとした日本語です。もともとは6つの星を束ねたところから「集まってひとつになる」という意味の「みすまる(御統)」が「すまる(統まる)」…「すばる」に変化したと言われています。

これには、富士重工業の前身となる中島飛行機(旧中島系)の主要企業5社(富士工業、富士自動車工業、大宮富士工業、宇都宮車輛、東京富士産業)に自社を含めた6社をひとつにまとめる(統べる)という意味も込められていました。

ちなみに“すばる”の名称が最初に使われたのは、1954(昭和29)年2月に完成した試作車の「すばる1500(P-1)」。命名したのはスバルの前身となる富士重工業・初代社長の北謙治でした。


●すばる1500(P-1)。開発責任者は、のちにスバル360を手がけた百瀬晋六。まだ六連星エンブレムは付かない

ドライバーWeb編集部

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