2023/03/22 コラム

目指せフランス! ルノー ルーテシア燃費チャレンジ800kmの旅

●ひたすらエコランで走った800km。優勝なるか?

■優勝者にはフランス取材がプレゼントされる! 

それは、編集長から送られてきた一通のメールから始まった。「今度、ルノーの燃費を競う大会があるから2人で参加してきて」

まだドライバー編集部にきて1年ちょいしか経っていない新人編集部員の私・小暮と赤羽根に課されたミッション。内心、「優勝を狙うなら、経験豊富な先輩たちのほうがよほどいいのでは…」と脳裏をよぎったが、これもひとつの経験。経験浅い新人ゆえに勝つのは難しいかもしれないが、意を決して挑むことになった。

ちなみに、今回の大会の概要を簡単に説明しておくと、

・競技車両はルノー ルーテシア Eテックハイブリッド
・出発地点は横浜の日産本社ギャラリー
・到着地点は愛媛県松山市にある、歴史的なフランス建築である「萬翠荘」
・片道約800kmのその行程で、到着時点の平均燃費値が一番良い数値を記録したチームの優勝
・優勝チームには2人分までのルノー施設取材旅行がプレゼントされる


フランスメーカーのルノーにちなみ、到着地点をフランスに縁のあるところがゴール地点。ずいぶんこだわっているなぁと思い調べたところ、1922年に旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(ひさまつさだこと)伯爵が、別邸として建設したフランス風の洋館らしい。フランスでの生活が長かった伯爵好みに仕立てられ、当時最高の社交場だったそうな。

と、まあ前置きはこのぐらいにしていざ出発!

トップバッターは私。赤羽根とカメラマンが乗車する伴走車(日産ノート オーラ)に荷物をなるべく押し込み、軽装で臨む。しかし、いきなり事件が…。


●出発前のルーテシアのメーター

■慣れないナビに大苦戦&迷子!?

出発前に、スタッフさんがナビのセットをしてくれたのだが、なんだか操作が複雑そう…。軽く不安を覚えたが、とにかく出発した。日産本社を出てすぐの高速道路の入り口に向かう。

が、なぜか突然ナビが現在地を示さなくなり、パニック状態に! 走行しながらなので安全に気を配りつつ、ナビを元の状態に戻そうとするもうまくいかず…。しかも運のないことに信号が変わるタイミングが悪く、後ろを走っていた伴走車とはぐれた状態で高速道路に乗ってしまった。

ただ、幸か不幸か、その先は結構渋滞しており、かなり遅いペースでクルマが流れていた。「この渋滞中にナビをどうにかするしかない…!」。そう決意した私は、いろんなタッチ式のスイッチを触れまくり、試行錯誤の末、ようやく現在地を示す本来のナビ画面に戻った。

ただ、そうやって右往左往していたからか、ひとまず作戦を立てるため立ち寄る予定だった海老名サービスエリアに到着したのは、伴走車から遅れること30分後だった。

「はぐれちゃダメでしょ。しかも先に行ったのになんでこんな遅いの?」とカメラマンに叱られ、ショボンとする私…(泣)。下調べが足りず、かつ協調性に欠けた運転であったのも確か。ただただ反省。

でも、燃費値は出発直後に示していた4.0L/100km(フランス車なので燃費計は欧州式の表示)から、3.8L/100kmほどに下がっていた。日本式に換算してみると、約25km/Lから約26km/Lにわずかだが向上している。渋滞時のノロノロ運転でも、なるべくEV走行を心がけていたのが報われた形になった。

ドライバーWeb編集部

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