2021/12/25 モータースポーツ

初参戦のフランスのラリーで、日本人ドライバーが表彰台獲得! 「川名賢のラリー・セヴェンヌ参戦記 07」


皆さんこんにちは、ラリードライバーの川名です。
本日はラリー・セヴェンヌ7日目、ラリーDay2のお話です。


■ラリー続行不可能の裁定。ということは?



Day1は悪天候のため前半のループで終了。SS3本を走り切りクラス3番手につけた僕たちは、そのままの順位を与えられてDay1を終了しました。Day1が終わった夜、Day2のラリーを続行するかをオーガナイザーたちが会議したようです。

その日の23時。ホテルの部屋をコ・ドライバーのキャシーにノックされました。
「明日の午前のループは中止、午後のループだけになったわ。」
と。残念な気持ちと共に、判断の早さに正直驚かされました。

翌日、Day2の朝。お昼のスタートに向けて準備を進めていると、また部屋をノックされました。いつも通りニコニコしたキャシーがドアの前に立ち、「残念なニュースよ。コースが雨で崩れて午後のループも中止。でもハッピーなニュースもあるわ、私たちは表彰台よ!!」
この瞬間、僕たちの3位表彰台が確定しました。

kawana
●ちょっと解像度が荒いですが、崩れた道です


パルクフェルメのラリーカーと対面し、100km先、ポディウムのあるモンペリエまでリエゾンを走ります。来年までこのクルマに乗れないと思うとちょっぴり寂しいですね。

kawana

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リエゾンでは、『もっと走りたかった』という気持ちと、『表彰台に立てる喜び』の2つの気持ちがとても交錯しました。まだ実感がなかったのもありますが、表彰台という結果を100%で喜べない気持ちを改めて考えると、本当にラリー好きな自分に呆れてしまいました。


ドライバーWeb編集部・青山

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