2021/12/20 モータースポーツ

「川名賢のラリー・セヴェンヌ参戦記 04」いよいよラリーウィーク開始! レキって日本よりもフランスのほうが難しい?


こんにちは、ラリードライバーの川名です。
今回はラリー・セヴェンヌの4日目の模様をお伝えします。

■コ・ドライバーの仕事って大変



昨日マシンのチームテストが終わり、今日からいよいよラリーウィークへ突入します。
まずは水曜日と木曜日の2日間に分けられているレキの1日目のスタートです。

朝7時にホテルを出発。
まだ暗いです。

kawana



これが今回のレキのスケジュールです。
青く塗られている部分を見ると、27日水曜日、28日木曜日がラリーウィークのレキの日です。

kawana

フランスではレキのシステムが少し変わっていて、前の週の土日にやるか、ラリーウィークの水木にやるか選択することができます。通常のラリーではレキの日を選ぶことができないのですが、フランス選手権ではこれが結構普通みたいで、平日仕事がある選手への配慮なのだと思います。

また、下の写真を見ると、曜日と時間ごとにレキができるステージが決められています。

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僕たちは「SESSION2」のレキに参加なので、「MERCREDI 27 8h/20h(水曜日 27日 8時~20時)」、と「JEUDI 28 7h/12h(木曜日 28日 7時~12時)」の表を見てレキスケジュールを決めます。「OUI(OK)」と「NON(NO)」でレキ可能時間が理解できます。

これを見ると、水曜日は朝から晩までレキができますね。でもステージ1本に対して2回しかレキができないわけですから、誰がレキの順番とかルートを決めるの? となりますが、ここでコ・ドライバーの出番! コ・ドライバーが色々なことを考慮してスムーズにレキができるルートを決め、ドライバーに提案します。

日本は主催者がレキルートも決めてくれたりするので、これは海外ラリーと日本のラリーの大きな違いかもしれません。

こんな風に、海外ラリーに行くとコ・ドライバーの仕事量が国内ラリーに比べて一気に増えるのです。レキが始まる前からラリーは始まっていて、このようなポイントが勝負の分かれ目となるときもあります。


ドライバーWeb編集部・青山

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