2021/10/20 新車

ハイエース対策の豪華仕様も! 日産キャラバンがマイナーチェンジを実施…7速ATを採用

Vモーショングリルのデザインが変わった!


■乗り心地がよくなった意外なアイテムによる効果



さらにS字コースで走りを試すと、ロールの進行や切り返しの安定性も高まっていることに気づく。サスペンションの変更はないとの説明だが…。テストコースには路面の段差を再現したジョイントが設けられているが、そこを通過すると突き上げ感がソフトになっていることも確かめられた。通過速度を変えて何度か試したが、明らかに乗り心地がよくなった印象だ。



その要因は、タイヤとシートの変更と考えられる。タイヤは燃費性能向上のために転がり抵抗が少ないヨコハマのブルーアースバンを装着、これによりハンドリングと乗り心地が向上したことが予想される。開発陣からは、乗用車でも使っている「スパイナルサポート機能付きシート(全車標準装備)」採用による効果ではないかと説明があった。これは中立姿勢を維持して長時間ドライブの疲労を軽減するもので、クッションのウレタンは表層部にスクラブウレタンを追加した二重構造になっている。

このように、サスペンションの変更ではなく、タイヤによってハンドリングを向上させ、シートによって乗り心地を大幅に改善している。そこに7速ATを導入したことでミニバンに迫る快適性を確保。まさに開発陣が狙っている一人親方の琴線に触れる仕上がりだ。



〈文=丸山 誠 写真=山内潤也〉

ドライバーWeb編集部

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