2021/10/07 新車

なぜ「レガシィ」の冠を残した? スバル新型レガシィ アウトバックへの疑問

●価格はだいぶ上がったが…装備も充実

2021年9月2日から先行予約受注がスタートしていた新型レガシィ アウトバックが、10月7日に正式発表された。

ラインアップは、上質感を高めた都会向けの「リミテッドEX(429万円)」と、アクティブでアウトドアを意識した「XブレイクEX(414万7000円)」の2グレード。9月2日から10月4日までの約1カ月間の受注はレヴォーグの売れ行きに匹敵する好調な滑り出しで、メーカー自身も驚くほどだという。受注の比率はリミテッドEXが約75%、XブレイクEXが約25%と上級グレードのほうが売れている。


●左がXブレイクEX、右がリミテッドEX

さて、そんなレガシィ アウトバックについて、開発陣にいろいろと質問を投げかけてみた。

■先代の価格は341万〜363万円でしたが、新型は先代に比べて66万〜73万7000円高い。その理由は?

価格が上がったように思われがちですが、先代はオーディオがレス仕様からのスタートだったり、ナビゲーションもオプションでした。新型は、大型のセンターインフォメーションディスプレイであったり、アイサイトXの全車種装着であったり、さまざまな装備を標準装備としたため、この価格としました。(商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 村田 誠氏[以下、村田 誠PGM])

■「リミテッドEX」と「XブレイクEX」グレードの仕様違いについて

まず外観から言いますと、XブレイクEXのほうはよりスポーティ、タフでラギッドなイメージを強調する仕立てになっています。具体的には、リミテッドEXのほうでシルバーやクロームを使った部分を極力、ブラックで統一しています。グリルや下のカバー、フォグランプのまわりの加飾の処理もすべて黒で統一。ツヤのある黒で統一しながらも、ツヤの黒と半ツヤの黒を組み合わせることによって質感を高めています。またアルミホイールも黒の塗装ですね。


●左がXブレイクEX、右がリミテッドEX

最大の違いがルーフレールで、リミテッドEXは、クロスバータイプのルーフレールですが、XブレイクEXは通常のルーフレール。XブレイクEXのほうは、より耐荷重の高い仕様にしており、耐荷重が高いのでこの上にテントを載せて張ったりできるルーフレールです。

内装の一番のポイントはシートです。XブレイクEXは撥水のポリウレタンシートを採用しました。撥水性と汚れも拭きやすいということで、アクティブなシーンで使いやすい素材です。(商品企画本部 デザイン部 田中 繁氏)

ドライバーWeb編集部

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