JVCケンウッドは、ケンウッドブランドからドライブレコーダーの新製品として、前方・後方を同時撮影に対応するデジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4700」を2021年7月下旬に発売する。価格はオープン。
今やドライブレコーダーは必須のカーアイテムなっている。特に前方だけでなく後方も記録する2カメラタイプは、事故やあおり運転などのトラブルを記録し、万が一のトラブル時にも役立つことからますます注目されている。
そんな2カメラ式ドライブレコーダーと電子ミラーを合体させた製品が、今回発売するデジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4700」だ。
デジタルルームミラー式で日常的に活用できる 「DRV-EM4700」は、広視野角・高画質な大画面12インチIPS液晶モニターを搭載したルームミラー型の本体に、前方を記録するフロントカメラを搭載。後方を記録するリヤカメラがセットになっており、リヤカメラで撮影中の映像をリアルタイムでルームミラーモニターに映し出せる。
従来のルームミラーでは、ピラーなどの車体や後部座席に座った人や荷物が映り込み、後方が見えづらい状況になることもあるが、これらの死角を低減でき、後方視界が格段に向上する。電源ボタンを押すことで通常のミラーとしても使用でき、車内後方の確認も可能だ。
液晶モニターはタッチパネルを採用し、上下のスライド操作で表示範囲を調整できるほか、タッチ操作で前方と後方の画面を切り替えられる。左右のスライド操作で画面の明るさ調整ができる。
デジタルルームミラー機能を搭載する本体は、専用の固定バンドでルームミラーに取り付けるので幅広い車種のルームミラーに装着可能。
前後の状況を明るくキレイにしっかり記録 ドライブレコーダー機能については、フロント、リヤカメラともにフルハイビジョン画質の録画に対応し、ナンバープレートや標識など走行時の映像を細部まで高精細に録画。高感度CMOSセンサー「STARVIS」を搭載。夜間やトンネル内など暗いシーンでも明るく鮮明な映像を記録する。
WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能により、逆光やトンネルの出入り口など明暗差の大きいシーンでも「白とび」や「黒つぶれ」を抑え、安定した映像を記録可能。
また、国内で多く普及する右ハンドル車のドライバーと同じ目線で録画できる「右側カメラ仕様スライド式フロントカメラ」を採用する。
さらに音声コマンド機能を搭載し、万が一の際にハンドルから手を離さずに録画を開始させることも可能だ。音声コマンドは、緊急時などに手動録画を開始できる「イベント記録開始」のほか、静止画撮影時は「写真を撮ります」、表示画面の切り替え時は「フロントカメラ」「バックカメラ」「すべてのカメラ」の5つの音声に対応する。
映像記録は、車両の電源をオン/オフに連動して撮影を開始/終了する「常時録画」を採用。ほかにも、Gセンサーが衝撃や急激な速度変化を検知すると自動的に録画を開始する「イベント録画」や、音声または録画ボタンの操作で録画を開始する「音声コマンド/手動録画」、別売りの車載電源ケーブル「CA-DR550」(8月下旬発売予定)の装着で、最長24時間の「駐車監視録画」にも対応する。
専用ビューワーソフト「KENWOOD MIRA-RECO VIEWER」を用意し、PC(Windows/Mac)上で詳細なドライブ情報を確認できる
このほか、SDカードの断片化を未然に防止し、SDカードのエラーを防ぐ独自の記録システムを採用するので、定期的なフォーマット(初期化)が不要だ。また、録画されたファイルの万が一の破損を防ぐ「スーパーキャパシター」も搭載している。一律4万円の補償金が支払われる、交通事故時ドライブレコーダー買替補償金制度に対応する。
[DRV-EM4700のおもな仕様] 〈本体仕様〉■フロントカメラ(メインユニット)・電源電圧:DC5.0V(12V車両用シガープラグコード付属)
・消費電流:最大2.0A
・GPS/Gセンサー:あり/あり(6段階)
・モニターサイズ:11.88型IPS液晶
・最大記録画角:水平約143°、垂直約76°、対角約170°
・撮像素子:1/2.8型フルカラーCMOSセンサー
・F値:F1.9
・動作温度範囲:-10℃〜+60℃
・地デジノイズ対策:あり
■リヤカメラ(後方撮影用カメラ)・撮像素子:1/2.8型フルカラーCMOSセンサー
・最大記録画角:水平約107°、垂直約55°、対角約132°
・F値:F2.0
・動作温度範囲:-10℃〜+60℃
・地デジノイズ対策:あり
〈撮影関連仕様〉・記録解像度:(1920×1080ピクセル)(動画最大約207万画素)〈フロントカメラ/リヤカメラ〉
・フレームレート:28fps〈フロントカメラ/リヤカメラ〉
・記録機能:常時録画/イベント記録/音声コマンド・手動録画/駐車監視録画(別売りの車載電源ケーブル「CA-DR550」により対応)
・録画時間(ファイル単位):常時録画…60秒、音声コマンド・手動録画…60秒、イベント記録…60秒、駐車監視録画…衝撃検知後60秒
・静止画記録:あり
・衝撃検知:あり
・音声記録:あり(オン/オフ可)
・動画フォーマット:MOV(H.264)
・静止画フォーマット:JPEG画像(1920×1080ピクセル)
・画像補正:WDR
・記録映像再生方法:本体、Windows標準のWindows Media Playerなど。専用ビューワーソフト対応(ホームページよりダウンロード)
・記録メディア:マイクロSDカード16〜128GB(クラス10以上)対応(32GBを付属)
〈寸法など〉■メインユニット(フロントカメラ)・外形寸法:幅293mm × 高さ73mm × 奥行き45mm
・重量:457g(マイクロSDHCカード含む。ブラケット、ケーブル含まず)
■後方撮影用カメラ(リヤカメラ)・外形寸法:幅47.8mm × 高さ38.0mm × 奥行き26.0mm(ブラケット装着時高さ:最大60.5mm)
・重量:41g(ブラケット、ケーブル含まず)
■発表・発売:2021年7月15日発表・7月下旬発売予定
■価格:オープン(編集部調べ市場想定価格:6万1000円前後)
*製品仕様などは発表時のもの
■問い合わせ先
JVCケンウッド
TEL:0120-2727-87
https://www.jvckenwood.com〈文=ドライバーWeb編集部〉