2021/01/08 ニュース

豊田自工会会長の年頭メッセージを読み解く。すべては日本のため、そして世界のため

●自工会 豊田会長からの年頭メッセージ動画より(https://youtu.be/cz3xzBG0pSo)



カーボンニュートラルへの対応。手段が大切



一番の課題は、メディアでも大きく取り上げられた昨年12月の豊田 自工会会長とのオンライン懇談会で話題となったカーボンニュートラルへの対応である。カーボンニュートラル、つまり脱炭素社会への移行は目下、世界全体の課題であり、日本でも昨年、菅首相が2050年にカーボンニュートラルの実現を目指すと宣言している。それ自体はまさに世界が向かうべき方向であり疑問を差し挟む余地はないのだが、問題はそのための手段である。

ご存知のとおり、大手メディアではいまだに語句の誤用が続いており、それが世間にも流布されてしまっている。EU各国はじめ今、世界の多くの国が現在打ち出しているのは2030年など近い将来において、電動化されていない車両の販売を禁止するという方針だが、これは(説明不要だとは思うけれど)、EV以外の販売を禁止にするという話ではなく、すべてのクルマが何らかのかたちで電動化されていることを義務付けるものだ。

考えられるのはマイルドハイブリッド(MHEV)、ハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)に燃料電池自動車(FCV)など多用なパワートレーンである。将来的には再生可能エネルギーで発電した電力を水電解して生成した水素と二酸化炭素からなる合成燃料であるe-Fuelを用いた内燃エンジンも、そこに入ってくるに違いない。

ドライバーWeb編集部

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