2023/09/21 新車

Google搭載「ホンダ 新型 アコード」先行公開…画面連動型・斬新ダイヤルの使い勝手は? 

●ボディカラーは新色のキャニオンリバーブルー・メタリック。全5色を設定

1976(昭和51)年の初代誕生からまもなく半世紀を迎えるアコード。シビックと並ぶホンダの金看板として国内外でブランドを堅持してきた。ここ最近のモデルは大型化と価格の上昇により、おもな購入者層は50〜60歳代と上昇気味だったという。11代目となる新型は先進安全性能とインターフェースを強化。グッと若々しくなったルックスで日本のホンダの牽引役を担う。

【画像】OKグーグルで操作可能な新型アコード


最新のホンダ顔の法則に沿った横一文字のシャープな顔つき。ブラック基調のライトにデイタイムラインニングライトが映える

■さらに伸びやかになった

アコードは日本で新型導入を待つことなく、今年(2023年)1月で先代の販売が終了した。その後ホンダの国内ラインアップからは名前が消えたままだが、ついに新型の国内向けプロトタイプが公開された。今年12月の先行予約開始、来春の発売が予定されている。

11代目を数える新型アコードは、主力市場の北米で今年初めから発売されている。今回、国内仕様のスペックは公表されていないが、基本的には北米仕様と同じと考えていい。先々代、先代と同じく国内向けはハイブリッド車(HV)のみだ(先々代は前期型でプラグインハイブリッドも設定)。

エクステリアは先代のクーペライクな路線を踏襲しながら、現在のホンダデザインに則ったシンプルかつ上質な佇まいに一新。流麗さと精悍さを兼ね備えたスリークなスタイリングが特徴だ。チーフエンジニアの横山尚希さんによると、衝突安全性などの機能要件でフロントオーバーハングを伸ばす必要があり、それをデザインにも活用したという。

北米仕様のスペックを確認すると、全長は約4970㎜で先代よりさらに70㎜ほど拡大している。2830㎜のホイールベースは変更なし。リヤのトレッドが拡大したようだが、全幅は増えても5㎜程度だろう(1865㎜?)。3サイズは同じくFFラージセダンのレクサスESに肩を並べる。

低く抑えた水平基調のインパネも、ひと目で新世代のホンダ車とわかるデザインだ。大きく向上したのはやはり先進性で、メーターは10.2インチのフル液晶、センターディスプレイは12.3インチにそれぞれ進化。ヘッドアップディスプレイも11.5インチ相当と大型だ。

インパネ中央には国内ホンダ初の「エクスペリエンスセレクションダイヤル」を採用。1つのダイヤルで複数の機能を操作できる。エアコン/オーディオ/照明などの設定をユーザーごとに登録し、ワンタッチで車内をパーソナライズすることも可能だ。インパネラインやドアラインが光るマルチカラーのアンビエントライトもユニークかつ機能的。

そして、コネクテッドサービスには、これも国内ホンダ初の「Googleビルトイン」を搭載する。Googleアシストタント/マップ/プレイなどをタブレットやスマホと同じようにセンターディスプレイで利用できる。「OKグーグル」でスタートする認識精度に優れた音声操作もうれしい。

コックピットまわりの設えも重厚な木目調パネルを使った先代と異なり、梨地調のような新感覚のシボや微細立体柄の金属調高輝度フィルムなどを採用。先進装備のハイテク感との調和を図ったものだろう。シートは上質な本革張りで、前席には骨盤をしっかり支えるボディスタビライジングシートを採用。先代レベルを踏襲した室内空間やトランクは、現在も圧倒的な広さである。


●インパネもシンプルな水平基調とし、素材や仕上げに一貫性を持たせた上質な仕立て。触感にもこだわった


ルーフからCピラーにかけてのなだらかなラインが目を引く。撮影車の装着タイヤは235/45R18サイズのミシュラン eプライマシー

ドライバーWeb編集部

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