2023/01/13 ニュース

新型WRXのMT仕様は限定車で!? ラリーベース車を前に開発者へ聞いてみた!

東京オートサロンに出展された新型WRXのラリー仕様



■ラリーカーから見えてくる市販車のMT版

ラリーカーに関しては、ラリードライバーから話を伺う限りCVTではない。どうやら、Hパターンではなくシーケンシャルタイプのドグミッションになるようだ。CVTは速いのだが競技レベルではまだ扱いづらく、重量もかさんでしまう。せっかくニュル仕様と同様に、2.4LのFA24型ボクサーを搭載できるのだから、速さを生かすのなら軽量化は絶対条件。となると、CVTよりも軽くできるシーケンシャルのドグミッションは最適なのだろう。

しかし、市販車となると話は違う。まさかドグミッションを積むことはできない(過去にアバルトという例はあるが)。となると、通常のHパターンのMTは出てくるのだろうか? 嶋村氏は詳細は明かしてくれなかったが、ヒントをもらえた。「新エンジンのFA24を、ニュルとラリーのまったく違うフィールドで使用するのです。膨大なデータが取れますから、これを市販車に生かさない手はないでしょう?」。

嶋村氏はこうも続ける。「今のS4が出た当初から、MT仕様の要望を多くいただいているのは事実です。しかし、実際に購入するユーザーが今の(CVT仕様の)S4より多いとは思えないのです。MT仕様はアイサイトも搭載できませんし。ですからMT仕様を提供できるとしたら、先ほど話したFA24のレース情報をフィードバックしたスペシャル仕様を載せたS4の、例えるのなら特別仕様車とか限定車とかそういった形になるかもしれませんね。ただ、これらがMTになるかは知りませんよ(笑)」。

ドライバーWeb編集部

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