2021/10/28 新車

新型アウトランダーPHEV正式発表。ライバルRAV4 PHVを意識した価格設定…その走りに衝撃走る! 

●ついに国内仕様がデビュー


■前後モーターが強力に!



そして、何といっても興味深いのが、三菱独自のパワー&ドライブトレーンと、ルノー・日産とのアライアンスで刷新したプラットフォームが織りなす走りだ。今回は袖ケ浦フォレストレースウェイでその感触を試した。試乗車はプロトタイプのPグレード。



先代で熟成の感があったPHEVシステムとツインモーター4WDは、さらに戦闘力を高めている。前後モーターはそれぞれ40%以上パワーアップ。フロントモーターはトルクも何と86%増しだ。

だいたいのシステム動力と考えていい両者の合算値は、先代の177馬力・33.9kgmから252馬力・45.9kgm(換算値)に向上。アクセルを踏み込んだ瞬間立ち上がる強烈な加速G、高速域まで力強さが持続するストレートの伸びは、まさにスペックどおりの迫力といっていい。車重はトップグレード同士の比較で200㎏も増えているが、そんなことはみじんも感じさせない。



車両の骨格は、CMF-C/Dと呼ばれるアライアンスプラットフォーム。日産の次期エクストレイルも共用するが、新型アウトランダーPHEVで特徴的なのは足元の20インチタイヤだ。しかも、幅はかなりワイドな255である。

デュアルピニオン採用のステアリングは、ロック・トゥ・ロックが2.6回転のクイックなギヤ比。この素早い操舵入力とワイドタイヤのグリップを、サスペンションが懐深く受け止める。フロントはレスポンスよく向きを変え、バネ下はしなやかにストロークしながら頼もしいロール剛性を発揮。重厚でありながらスポーティ、そして洗練された走り味は、外観のイメージとピタリ一致する。



自在のハンドリングには、もちろん三菱が誇るS-AWCも大きく貢献している。新型では先代でフロントのみだったブレーキAYC(ベクタリング)をリヤにも採用。車両運動統合制御のポテンシャルをさらに広げている。

ドライバーWeb編集部

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