2023/01/16 ニュース

ダイハツがワンメイクレースを!? コペンのレースカーコンセプトとハイゼットのモーターホームにワクワク|東京オートサロン2023|

●TAS2023 ダイハツのコンセプトカー「ハイゼットトラック ジャンボ エクステンド」



■そこまでこだわる!? 伸びる荷室

その隣に展示された、コペン クラブスポーツと同じカラーにペイントされたハイゼットは、正直コペン以上に注目されていた。見るからに荷台部分が伸びていて、中は広そう。このハイゼットジャンボ エクステンドこそ、松井氏はイチオシだと言う。「軽トラのモーターホームがあったらおもしろいよね!という発想から生まれたコンセプトカーです。サーキットでのイベントやレースでは、ドライバーがくつろげる場所というのが意外に少ないのです。パドックでドライバーがくつろげて、集中できるようなスペースがあればいいと思い、このハイゼットジャンボ エクステンドで形にしてみました」。

サーキットまでは自走で来られて、到着したら1100mm伸びる荷台を展開。伸ばしても全長5m以内の寸法に収めているので、普通の駐車スペースでも展開できるところが嬉しい。さすがメーカー純正カスタム、細かいところまで配慮が行き届いている。「展開自体は手動ですが、軽いので1人でも楽に展開できます。あとこだわったのは、レールなどを剥き出しにしたくなったので外側のパネルを引き出せるようにしたところです。イメージとしては、セミオートマのピストルのように外側を動かすようにして、展開時もスタイリッシュに見えるよう配慮しています。相当苦労しましたが、仕上がりには納得しています」。松井氏は嬉々としてこだわりポイントを話してくれた。

こだわりはインテリアも然り。荷台部分の内装全面には、しっかりとクロスが張られ肌触りの良い素材。床面はもちろんフラットだ。延長部分の床面は取り外し式なので、収納時は2枚の床板を取り外して荷台部分を押し込む方式となる。荷台部分の窓も手動のポップアップ式をあえて採用。エンジンが停止していても開け閉めできる気軽さだ。

ベース車をハイゼットジャンボにした理由は、「ジャンボのほうがシートの後ろに余裕があるため、長距離でも楽に運転できるのです。サーキットへの自走移動を考慮しての選択ですね。まあ、このクルマにはバケットシートを入れてしまいましたが、このバケットもジャンボだから取り付けることができました」。インパネ周りではほかにも、シーケンシャル風シフトレバーや外販と同色の赤いペイントを施したダッシュボードなど、細部にまでこだわりが感じられる仕上がりだった。

「荷室長は2600mmもの長さなので、モーターホームとは限らずさまざまな使い方ができるとも考えています。それこそ、アウトドアシーンなら車中泊に最適ですし、自転車や釣りなどの趣味の世界でも活用できると思います。お客様のなかにはたこ焼き屋さんとかやりたいとおっしゃる人もいました(笑)。そう言う意味ではいろいろな提案ができますので、可能性が無限に広がるクルマだと思っています」。松井氏もイチオシのハイゼットジャンボ エクステンド。こんな楽しいクルマが1台あれば、もっと自分のカーライフが楽しめるだろうと感じさせてくれる、秀逸な出来の1台だった。

<文と写真=青山朋弘>



カスタムカー詳細 “コペン クラブスポーツ”
ベース車:コペン セロ
エンジン:660ccターボ
駆動方式:FF
ボディカラー:オリジナル塗装色

カスタムポイント
<エクステリア>
・オリジナルフロント/リヤバンパー
・D-SPORT製エアロパーツ
・オリジナルストライプ
<インテリア>
・オリジナル室内色
・オリジナルカーボン調加飾
・オリジナルクロック
・DRS製ロールバー
・D-SPORT製バケットシート
・Sabelt製4点シートベルト
・オリジナルアルカンターラステアリング
<足回り>
RAYS製アルミホイール


カスタムカー詳細 “ハイゼットトラック ジャンボ エクステンド”
ベース車:ハイゼットトラック ジャンボ エクストラ
エンジン:660cc
駆動方式:4WD
ボディカラー:オリジナル塗装色

カスタムポイント
<エクステリア>
・オリジナルエクステンド荷室
・オリジナルストライプ
<インテリア>
・D-SPORT製バケットシート
・TRS製4点シートベルト
・BRIDE製ステアリングカバー
<足回り>
RAYS製アルミホイール


ドライバーWeb編集部

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