2023/01/05 ニュース

思ったよりもクルマ然!? ソニーとホンダの新EVブランド「アフィーラ」公開

フロントにはコミュニケーション用のディスプレイを配置

■開発中の新型EVが公開された

米国ネバダ州ラスベガスで開催されているCES2023。その場でソニーとホンダの合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ」が開発中の新型EVを公開。ブランド名は「アフィーラ」。2025年前半から先行受注を開始、同年中に発売。2026年春には北米でのデリバリーというスケジュールも明かされた。

デザインで目指したのは、モビリティの新たな価値基準の創出。クルマのデザインの構成要素が動力性能やパフォーマンスといったものから、ソフトウェア、ネットワーク、インターフェースに変わっていく転換点とし、これまでの常識にとらわれない車両デザインを目指したという。とはいえ、思ったよりも“クルマ然”としているのが第一印象だ。

【画像】新型EV「アフィーラ」

エクステリアでの特徴は、フロントに配置された「Media Bar(メディアバー)」。知性を持ったモビリティが自らの意思を周囲の人に表現することが可能になる。

このアフィーラは、ソニーが持つセンサー技術とホンダの安全技術、そのほか高度な技術を組み合わせて安心安全を実現。具体的には、車内外に計45個のカメラやセンサーなどを搭載し、周囲の交通状況はもちろんドライバーの運転状況などもモニタリングして不慮の事故防止へ貢献。800TOPSもの高度演算技術(パートナーを組むQualcommの最新技術を導入)により、世界最高基準の自動運転(AD)と先進運転支援システム(ADAS)を目指している。

これら安心安全の移動空間のなかで、最高のエンターテイメントも提供。映画、音楽、ゲームなどのコンテンツはもちろん、これまでソニーが培ってきたUXやUI技術を使って、新しい車内空間を提案していくとしている。

ホンダとソニーの新EVは、「高付加価値EV」。これまでのパフォーマンス至上主義から抜け出す一手となれるのか!? 安全かつ楽ちんな移動に加えて、ソニーほかパートナー企業やクリエエーターたちがどんなアイディアを生み出し、それを「アフィーラ」でどのように実現・提供してくれるのか…そこにホンダがどのように関わっていくのか注目したい。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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