2021/09/18 ニュース

水素エンジン搭載カローラ、鈴鹿大会ではオーストラリア産の水素も使用。水素を「はこぶ」で挑戦

●水素エンジン車「スーパー耐久レース in オートポリス」走行の様子


■水素エンジンも改良を続けている


水素エンジン車両の改良について。第3戦の富士、第4戦のオートポリスと改良を積み重ねてきたが、そこから約1カ月半で出力はガソリンエンジンと同等レベルまで向上。つまりベースとなっているGRヤリス1.6Lターボの272馬力まで引き上げられた。充填時間については、車両の両サイドから充填できるように改良、オートポリスでの約3分から約2分と作業時間の短縮を実現した。

また、開発現場ではコネクティッドシステムを導入し、より高精度のデータを大量に、高速で収集できるようになった。これは、コネクティッド技術で開発を加速させるだけでなく、モータースポーツの厳しい環境下でコネクティッド技術を鍛え、得られた学びを今後のクルマづくりやサービス開発に生かしていきたいとの考えから投入された。

トヨタは今後もカーボンニュートラルに向けた水素社会実現を達成するために、「一緒にやろう」という意思のもと情熱をもつ仲間が業界を越えて集まり、ともにさまざまチャレンジを行えるよう、この水素エンジン搭載カローラでの挑戦を続けていくとしている。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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