2021/08/30 新車

その価格2794万円…ホンダNSX最終モデル「タイプS」が正式発表

●フロントまわりが大きく変わった「タイプS」


<デザイン>内外装に特別感を



「パフォーマンス・デザイン」をコンセプトに、高いパフォーマンスを実現させるための機能と、存在感あるデザインを高次元で両立させた点がポイント。大きくは前後バンパー、ホイール、内外装のカラーを変更しているが、細部の仕上げにもこだわっており、トータルでタイプSの世界観を表現している。



■エクステリア
従来のワイド&ローをより際立たせるアグレッシブな造形とした。前後バンパーは新デザインとし、エアロダイナミクスの大幅な向上を追求。空力と冷却を高次元で両立させるため、デザイナーとレース経験のある技術者がシミュレーションや風洞実験、走行試験を重ねて作り上げた。

フロントバンパーはワイド&ローで地を這うようなスタンスに見えることを意識したデザイン。バンパーを約37㎜延長して、より存在感を高めている。カーボン製のフロントリップスポイラーは風をきっちり床下に流す形状である。

リヤバンパーは大型のカーボンディフューザーを中心に、踏ん張ったようなスタンスのよさを追求。特にディフューザーの下部にある片側3本のフィンは空力にこだわって開発したもので、高さや角度、向きを微細に調整。内側のフィンはセンター部分の流速を確保して、強いダウンフォースを発生させ、外側の2本のフィンは走行時のタイヤによる空気の乱流の侵入を防いでダウンフォースの変化を抑制する。色気を感じさせる迫力と機能性を両立させたデザインだ。なお、リヤバンパーは約8㎜延長され、前後トータルで45㎜延び、全長は4535㎜となった。



鍛造ホイールも新作で、シャープなエッジと立体感を際立たせ、デザイン性と性能に寄与する剛性を両立。軽さ、強さ、速さが感じられる意匠で仕上げたという。シャークグレーとベルリナブラックの2色を用意。



そのほか、細部では、ヘッドライト/リヤコンビランプのレンズをブラック化してダークな印象に。ドアミラーとドアハンドルはピアノブラック塗装(ドアミラーは下半分→全体に拡大)とし、エキゾーストフィニッシャーもブラックに変更。また、カーボンエンジンカバーは光沢なしから、ルーフ同様に光沢を持たせ、さらに中央部分は610馬力(システム出力)の象徴として赤く塗っている。ボディサイドの「Type S」デカールや、エンジンカバーに装着したシリアルナンバープレートによって、タイプSとしての存在感を出している点もポイントである。





■インテリア
インパネは基本形状に変更はないが、センターパッドのところがアルカンターラになり、ステッチの色が変わった点が新しい。シートはカラーバリエーションを一新して、よりパフォーマンスを感じさせるような配色に。ヘッドレストにはNSXロゴの刺しゅうを採用し、グローブボックスには「Type S」専用ロゴを施して、所有感をくすぐる演出を行っている。





■ボディカラー
<特別有料色 69万3000円高>
・カーボンマットグレーメタリック(新色)
・バレンシアレッドパール
・ヌーベルブルーパール
<メタリック・パールカラー有料色 8万8000円高>
・ロングビーチブルーパール(新色)
・サーマルオレンジパール
・インディイエローパールⅡ
・カジノホワイトパール
<標準色>
・130Rホワイト
・ベルリナブラック
・クルバレッド

■インテリアカラー
・レッド
・オーキッド
・エボニー

ドライバーWeb編集部

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