シトロエン躍進の立役者
グループPSAジャパンが、2021年1月7日より販売を開始したBセグメント コンパクトカー「シトロエン C3」のマイナーチェンジモデル。資料を読み解くと、ただのフェイスリフトではないことがわかった。ちょうど先週末(1月15日)に配布された、プレゼン用の資料とともに見ていこう。
●C3 シャイン【画像ギャラリー】シトロエン C3 詳細画像2020年の年間販売台数が、コロナ禍にもかかわらず前年比122%を記録し、日本市場で成長を続けるシトロエン。なかでも現行C3は、2017年の登場以来20年末までの3年間で、累計7625台を販売している。これは、先代C3が7年弱のモデルライフで販売された台数、6482台をすでに上回っており、いかに現行C3がユーザーから支持されているかがわかる記録だ。
●先代よりもこんなに売れているとは……そんなブランド躍進の原動力となっているC3のマイナーチェンジだが、外観ではフロントフェイスの変更点に気付く。今まではハロゲンヘッドライトが標準だったが、インテリジェントハイビーム(自動ハイロー切替機能)付きのLEDヘッドライトが全グレード標準装備となった。加えて、グリル内のクロームラインもヘッドライトやその上段のデイタイムライトにまで伸びたワイドな新デザインに変更。これは、2016年のコンセプトカー、「Cエクスペリエンス」にインスバイアされたものだそうだ。
●C3 フィール●光っているのはデイライト部で、ヘッドライトはその下の3灯ユニット●グリルの形状だけでなく、3眼ヘッドライトも影響を受けていることがわかるほかの部分に目を移すと、ボディサイドのエアバンプ形状も正方形から横長の長方形へと変えている。この長方形のアクセントはCピラーにも小さなアクセントとして表現され、C3の独創的なデザインに磨きをかけている。
●C3 シャイン クラス最高レベルの快適シート
そして、今回のマイチェンのハイライトとも呼べるのが、インテリアのシートだ。シトロエンは、乗員すべてにリビングのような居心地のよさとくつろぎを提供する趣旨の、「シトロエン アドバンスド コンフォート」というコンセプトを導入しているが、今回の改良ではこのコンセプトを昇華させるべく、新しいシートを採用した。
そのシートが「アドバンスドコンフォートシート(※シャイン エメラルド内装仕様に装着)」。クラス最高の乗り心地と定評のある、C5 エアクロス SUVで採用されたシートと同じ考えのもとに作られたシートは、生地裏フォームの厚みが従来2mmだったものを15mmへと大幅に増量。フランス車らしい、シトロエンらしい、しっとりふっかりとした柔らかさを実現すると同時に、車体の微振動を吸収してくれるシートに仕上げた。これは特に長距離ドライブの際、疲労感の軽減になるだろう。
●この特別なシートは、シャインのエメラルド内装仕様だけの装備これらのほかにも、新規ボディカラーとバイカラールーフの組み合わせや、アクセントカラーの追加、燃費性能のアップなど、改良ポイントは多い。ユーザーにとってはメリットになるものばかりだ。さらに、今ならデビュー記念の特別仕様車「EDITION 2021」も選べる。
●燃費性能はWLTCモードで17.2㎞/ℓ●エディション2021はこの3アイテムを特別に装備する国産車からの買い替えも実際に多いという、個性的で快適なフレンチコンパクト「シトロエン C3」。アクティブセーフティブレーキなどの先進運転支援システムも標準装備し、260万円を切る価格なら十分お買い得といえる。選り取り見取りのコンパクトカークラスだが、C3という選択肢はクルマ好き、そしてロングドライブ好きなら大いに魅力的な選択になるはずだ。
【画像ギャラリー】シトロエン C3 詳細画像■C3 シャイン エメラルド内装(FF・6速AT)
主要諸元
【寸法・重量】
全長:3995㎜
全幅:1750㎜
全高:1495㎜
ホイールベース:2535㎜
最低地上高:160㎜
車両重量:1160㎏
乗車定員:5人
【エンジン・性能】
種類:直3DOHCターボ
総排気量:1199cc
ボア×ストローク:75.0×90.5㎜
圧縮比:10.5
最高出力:81kW(110ps)/5500rpm
最大トルク:205Nm(20.9㎏m)/1750rpm
使用燃料・タンク容量:プレミアム・47ℓ
WLTCモード燃費:17.2㎞/ℓ
最小回転半径:5.5m
【諸装置】
サスペンション:前ストラット/後トーションビーム
ブレーキ:前Vディスク/後ディスク
タイヤ:前後205/55R16
【価格】
259万5000円(消費税率10%込み)
シトロエン コール
0120-55-4106
www.citroen.jp/