2020/11/04 ニュース

PHEVの追加とGマークで再起に一転の曇りなし!? 新型エクリプス クロス

三菱自動車は、2020年12月に発売を予定する新型「エクリプス クロス」が「2020年度グッドデザイン賞」を受賞したことを発表した。

優れたデザインの事物であることを示す「Gマーク」でも知られる同賞。日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動として1957(昭和32)年から60年以上にわたり、デザインを通じて日本の産業や生活文化向上のために展開してきた。今日では、国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞として認知されている。

そのエクリプス クロス。アウトランダーのプラットフォームをベースとしたCセグメント・クロスオーバーSUVとして2018年3月に登場。当初、パワートレーンは1.5Lガソリンターボ+CVTのみだったが、19年6月にはデリカD:5譲りの2.2Lディーゼルターボ+AT車を追加。



まもなく発売される新型は、フロントとリヤのデザインを一新。荷室容量を拡大してSUVとしての使い勝手を高めるとともに、アウトランダーPHEVに搭載されるツインモーター4WD方式のPHEV モデルを新設。商品価値をいっそう高めた。

ちなみに、その新型のグッドデザイン賞・受賞理由は以下のとおり。

【審査員評価コメント】
「ガソリンまたはディーゼルエンジンを搭載していた従来型『エクリプス クロス』に、アウトランダーで実績のある充電機能を備えたプラグインハイブリッドEVシステムを導入し、走行性と環境性を向上させた。電動化コンポーネントを収納するために全長を140mm延長しているが、特にその内105mm延長となるリヤ部のデザインを工夫することで、従来型よりエレガントなフォルムにまとまっている。都会の上質な空間に似合うクーペSUVがさらに進化したといえよう。」

と、変更・訴求ポイントすべて漏らさず要約した、お手本のようなコメント。もちろん新型にケチをつける気などないのだけど、「それってどうなの?」と思う点がないワケでもない。

発売前なのにGマーク受賞って?



ちょっと気になるのは、発売前なのにGマークを受賞していること。賞の対象は「2021年9月30日までに、ユーザーが購入または利用できるもの・ことで、2020年10月1日の受賞発表日に公表できるものとする」とされている。ちなみに、新型の事前発表と予約注文を開始したのは10月15日。「間に合ってないやん!」とツっこみたくもなるが、じつは、発表日(1日)に公表できない場合は10月30日まで公表を延期できる措置があり、新型エクリプス クロスはそれに沿ったかたちだ(ただしこの場合、『グッドデザイン・ベスト100』の対象外となる)。

そもそもグッドデザイン賞は、「このカタチ、いいじゃん!」とほかの誰か(第三者)から選ばれるのではなく、「応募対象の事業主体者」(エクリプス クロスの場合は三菱自動車)または「デザイン事業者」から“応募”されたものが対象となる、つまりは「自薦」。その応募のなかから審査を経て、晴れて受賞した事物はGマークを付けることが認められるというもの。これはご存じの方も少なくはないのでは?

三菱ひさびさのブランニューモデルとして往年の「エクリプス」の名を与え、隆盛を極めるSUV市場へ送り込んだものの、いまいち伸び悩んだ従来型。伝家の宝刀・PHEVシステムとGマーク受賞の新意匠を得た新型。鮮やかな再スタートをキメられるか? まずは初速(=販売台数)に注目したい。


●ちなみに2020年度のグッドデザイン賞・受賞車は「eKスペース」「eKクロス スペース」


●誰もが見たことあるはずだろう「Gマーク」。デザインしたのは(最初の)東京オリンピックのポスターも手がけた亀倉雄策によるもの


●ちなみに2018年度のグッドデザイン賞・受賞車はなんと…従来型のエクリプス クロス

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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