2020/10/16 コラム

気をつけて!マツダMX-30はドアを閉める順番を間違うとシートベルトの金具がボディに・・・

フロントドアを閉めてからリヤドアを閉めちゃダメ


マツダが10月8日に発表・発売したコンパクトSUV、MX-30。早速実車を確認してきたのでその模様をお伝えしようと思う。



外観は、やはりマツダ車のなかでは異端児だ。とはいえ、「最近のマツダ車は同じ顔ばっかり・・・」と思っている人には新鮮に映るのではないだろうか。全体としてはじつは奇をてらっておらず、艷やかなボディサイドなどはまさに魂動デザインのそれ。少し変化を持たせ、デザインの幅を広げようとした意欲作なのだ。

やはり注目は、RX-8以来となる観音開きのリヤドア、フリースタイルドアの採用だろう。前後ドアとも広げると、Bピラーがない。後席に乗り込むのが楽ちんだし、例えばチャイルドシートに子供を座らせたりするのも簡単。



一方、デメリットもある。MX-30のフリースタイルドアは、リヤドアだけ単独で開けることはできない。そのため後席に乗り込むときは必ずフロントドアを開けてからリヤドアを開ける・・・という手間が必要だ。

そしてもうひとつ、ドアを閉めるときも要注意だなと思わせる瞬間がある。

前後ドアが開いていた。両方のドアを閉める必要があった。自分はフロントドア側に立っていたので、まずフロントドアを締めてからリヤドアを・・・という手順は、MX-30の場合は間違い。リヤドアを閉めてからフロントドアを閉めないと、ドアは閉まらない。

なぜなら、普通のクルマならBピラーに付いているドアストライカーが、MX-30はリヤドアに付いているから。RX-8など、観音開きのクルマに乗っていた人なら言わずもがなだろうが、そういったドアを採用しているクルマなんてそうそうない。


●RX-8。観音開きの4人乗りロータリースポーツとして2003年にデビュー

シートベルトの金具がフロントドアに当たる?



●前席用シートベルトは、リヤドア前端に付いている

そして、「閉まらない」だけに留まらないのが怖い点。MX-30の前席用シートベルトはリヤドアの前端に付いているので、フロントドアを閉じた状態でリヤドアを閉めようとすると、ちょうどシートベルトの金具がフロントドアに当たり、最悪の場合はドアに傷が付いてしまいかねないのだ。


●フロントドアを閉めてからリヤドアを閉めたときの写真。閉まらないだけでなく、シートベルトの金具がフロントドアに接近、途中で止まる機構がないため金具が当たってドアを傷つけてしまう可能性が高い

ちなみにリヤドアが開いた状態でフロントドアを閉めても、フロントドアのキャッチャーにストライカーが固定されないから、ドアが閉まった感触はない(つまり閉まらない)。その時点で「あ、リヤドア閉めてからだった」と気づけるが、例えばその手順を知らない自分以外の人が「あ、フロント側閉めたからリヤ側も」とドアを閉めてくれたとしたら・・・?

解決方法としては簡単。ドアの開閉は自分で行うか、もしくは「先にそっち(リヤドア)閉めて」と伝えればいい。

RX-8も同じ観音開きだったが、前席用シートベルトは車内フロアからリヤドアに渡すよう設置されていた。だから、例えドア開閉の順番を間違っても、金具など硬いものがフロントドアに直撃することはなかった。


●シートベルトの金具の位置に注目。後ろ側にあるので、フロントドアにぶつかることはない

ただ、シートベルトがフロアから生えているため、後席に乗り降りする人は足を引っ掛ける心配も。MX-30はその反省を生かし、リヤドアのみに前席用シートベルトを設置。乗降性を高めるための工夫だったわけだ。

以上をマツダに確認したところ、後で判明したことではなく、すでに開発段階で議論されていたという。ドアなどに傷が付かぬよう、販売店などでユーザーに対して周知を徹底するとのことだった。

そもそも、フロントドアを閉めた状態でリヤドアを閉めようとしたら、途中で止まるようなリンク機構を持たせればよいのではないかと思うが、複雑すぎて難しいか・・・。

コルク貼りのドリンクホルダーのフタが小物入れのフタに!?



最後にもうひとつ、ドリンクホルダーについて。新機構をふんだんに盛り込んだMX-30らしいユニークさが垣間見える部分がある。


●ドリンクホルダーのフタを閉めている状態

センターコンソールの部分に配置されたドリンクホルダーだが、じつはフタがある。そのフタにはMX-30の特徴でもあるコルクが貼られている。ドリンクホルダーを使う場合はフタを開ける必要があるのだが、そのフタはなんとセンターアームレスト下の小物入れのフタにもなるのだ。


●ドリンホルダーのフタを開けた状態。小物入れの穴をピッタリふさぐ

つまり、アームレスト下の小物入れは、通常時は穴が空いているわけ。クルマのキーや財布など、ポイポイ簡単に投げ込めるような「フリースタイル」な使い勝手としている。実際に使ってみると、センターコンソール部やシフトまわりにものを置ける場所がないMX-30の場合、じつは結構重宝する。さらに走行中、ものが滑り落ちたりする心配がない。

ただ、飲み物をドリンクホルダーに置いた状態だと、せっかくのコルクが見えなくなってしまうのが残念。フタの裏側にもコルクを・・・とはゼイタクすぎるか。

MX-30、いろいろと話題が尽きないクルマである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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