2018/03/29 ニュース

SUBARU フォレスターを世界初公開! 2.5Lエンジン搭載。乗員認識で居眠り防止も

3月29日、米国で開催されたニューヨークショーにおいて、新型フォレスターを世界初公開された。


ニューヨークでフォレスターを初披露
 新型は、インプレッサから導入された新プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(SGP)」を採用。ボディサイズは、従来型と比べて全長を30mm、全幅を20mm拡大し、4625×1815×1715(mm)へと若干成長。ホイールベースは30mm延長した2670mm。快適性と安全性を高めた。最低地上高は220mmと路面とのクリアランスを十分に確保。高い悪路走破性を維持している。


全長4625m×全幅1815mm×全高1730mm。ルーフレールなしなら全高1715mm。ホイールベース2670mm。最低地上高は220mm。タイヤは225/60R17。もしくは225/55R18
  気になるパワートレーンは、直噴化した2.5L水平対向4気筒エンジンとCVTの組み合わせ。エンジンは従来型から9割の部品を刷新。出力/トルクは、182ps/24.3kgmと力強さを増している。CVTは、ダイレクトな走りのS#(エスシャープ)モードを設定。マニュアルモードは7速として、さらにキビキビとした走りを実現した。
FB型2.5L水平対向4気筒DOHC16バルブ直噴。最高出力182hp/5800rpm、最大トルク24.3kgm/4400rpm。タンクは63L
 スバルのアイデンティティのひとつである「シンメトリカルAWD」も当然採用。新型は、悪路での安定した走りを高める「X-MODE」の制御を最適化。さらに、路面状況に応じて「NORMAL」、「SNOW/DIRT」、「DEEP SNOW」をセレクトできるようになった。パーキングブレーキは電動化されている。
X-MODEが進化。2モード+ノーマルの3つをダイヤルでセレクト
 もっとも注目すべきは先進安全装備かも知れない。新型フォレスターは、「ドライバーモニタリングシステム」という新たな技術をスバル初採用した。米国名はドライバーフォーカス。これは、センターディスプレイ上部に取り付けられたカメラが、乗員の顔を認識。居眠りやわき見運転を検知して警告を与える。さらに、個別に登録しておけば、シートポジションやドアミラーの角度、空調設定を自動で調整してくれるというものだ。ドライバーの登録は、5人までとなっている。今回発表された米国仕様は、全グレードにアイサイトを標準装備。後退時自動ブレーキ、後側方警戒支援システム、ステアリング連動ヘッドライト、ハイビームアシストといった安全装備も搭載。エアバッグはサイド&カーテン、ニーなど7つのエアバッグを全グレード標準装備。しかしながら、ツーリングアシストは設定されない。スバルらしく、事故を起こしにくくする「0次安全」にもこだわる。まずは視認性。高いアイポイントは見晴らしがよく、ピラー形状の最適化で死角を減らした。また、シートも見直され、疲労軽減を実現。
ディスプレイフードにカメラがあり、乗員の顔を認識する

視認性と機能性に優れたインパネまわり



アクティブトルクベクタリングでどんな路面でも思いどおりに走れる
  エクステリアデザインは、スバル共通フィロソフィーである「DYNAMIC & SOLID」を採用。たくましさや精悍さ、そして走りのよさや室内の広さなどの機能性を表現している。実物は写真で見るよりも面の張りが強調されており、さらに存在感を感じさせるものとなっていた。米国で発売されている「アセント」に近いエクステリアと言えるかも知れない。
新型フォレスター

新型フォレスター

現行型フォレスター
 
アセント(米国モデル)
 インテリアカラーは4色用意。インパネデザインは、インプレッサなどと共通の構成だ。室内空間は、ホイールベース延長により、左右方向も後席レッグスペースも広くなっている。スクエアのラゲッジフロアと最大1300mmの荷室開口幅で積載性を大幅に高めた。リヤゲートは電動で、開閉スピードは約2倍になっており、よりストレスなく荷物を積み込める。
フロントシート

リヤシート

一部グレードは鮮やかなアクセントカラー入り




 スバルのグローバルでの最量販モデルとして、気合いの入ったフルモデルチェンジとなったフォレスター。米国仕様の発売は秋ごろとのリリースだが、国内仕様はもう少し早くなるかも知れない。さらなる詳細情報、現地インタビューなどは4月20日売りのドライバー6月号で展開する。

RANKING