2024/04/25 ニュース

マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売

マツダは2024年4月25日、北京モーターショー2024(一般公開日:2024年4月29日〜5月4日)にて、新型電動車「MAZDA EZ-6(マツダ イージーシックス)」と、新型電動車のコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA(マツダ アラタ)」を初公開した。

今回初公開したモデルは、マツダが出資する現地法人「長安マツダ汽車有限公司(以下、長安マツダ)」が手がけており、「MAZDA EZ-6」はマツダと合弁事業のパートナーである長慶長安汽車股份有限公司(以下、長安汽車)の協力のもと、長安マツダが開発・製造を行う新型の電動車(新エネルギー車)の第一弾。2024年中に中国で発売するとしている。

同時に公開したコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA」は、「MAZDA EZ-6」に続く第2弾として、2025年中に中国市場へ導入を予定している。

マツダは、急速に電動化が進む中国で、多くのユーザーの選択肢の幅を広げるべく、電動化製品のラインアップ拡充を目指している。

マツダの毛籠勝弘(もろまさひろ)代表取締役社長兼CEOは、
「このたび、マツダと長安汽車の力を集結させた新型電動車をお披露目できたことを、大変うれしく思います。『MAZDA EZ-6』は、マツダの強みと長安汽車の電動技術を融合させた最新の電動車です。今後もマツダは、先進的なクルマを嗜好する中国のお客様のご要望に応えるマツダらしい商品の導入により、中国ビジネスを反転攻勢するべく、長安汽車とともに取り組んでまいります」とコメントした。

さて、初公開となった「MAZDA EZ-6」とはどういったものか。

MAZDA EZ-6
「MAZDA EZ-6」はBEVとPHEVの2本立て電動専用セダン

同車はマツダのデザインテーマ「魂動―Soul of Motion」に基づいたスタイリングやマツダらしい人馬一体の走行性能を、長安汽車が有する電動化技術やスマート技術と組み合わせた電動専用車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定することにより、中国におけるユーザーニーズや好みに幅広く対応するモデルとして展開される。

スタイリングは、デザインテーマを「Authentic Motion」として、魂動デザインならではの生命感やエレガンスさを表現しながら、電動化時代にふさわしいスタイリングに仕立てている。また、シンプルで伸びやかなクーペフォルムとすることで新しさもありながらクルマが本来持つ魅力も表現している。

MAZDA EZ-6

公表された諸元値は、ボディサイズが全長4921mm×全幅1890mm×全高1485mm(暫定値)で、駆動方式はRWD。タイヤサイズは245/45R19。乗車定員は5人となっている。

電動車においてもマツダらしい人馬一体感を目指し、ドライバーの意図に対してリニアに反応するようブレーキやステアリングをチューニングするなどダイナミック性能にもこだわっているという。

また、BEVの前後重量配分を50:50に設定、サスペンションはフロンがストラット式、リヤはマルチリンク式を採用。走行時の安定性を向上させるために電動リヤスポイラーを採用する。

このほか、運転支援および事故被害の低減を図るインテリジェントドライブ機能や、車外からでも音声操作が可能なインテリジェントパーキング機能、音声、タッチ、ジェスチャーといったさまざまな方法での操作が可能なスマートキャビンなど、安全性と利便性を高めるスマート機能を搭載する。

MAZDA EZ-6

なお、航続距離については、BEVが約600km(CLTCモード)、PHEVは満タン時1000km以上(CLTC総合モード)を想定しているという。


MAZDA ARATA
「MAZDA 創 ARATA」は新マツダデザインを提案する電動SUV

デザインテーマを「SOULFUL + MODERN」とし、新エネルギー車による新しい生活様式をイメージさせるような未来的でモダンな造形を、マツダデザインが追い求める“動くことへの感動”や、魂動デザインならではの生命観を融合させながら具現化したコンセプトモデル。

サイドビューは、分厚いドア断面と4つのタイヤにしっかりとトラクションがかかる立体構成しながら、魂動デザインらしいダイナミックな造形を表現している。またリヤコンビランプは2つのウイングが重なった“クロスウイング”形状とすることで新しいマツダブランドを訴求する。

MAZDA ARATA

ボンネットの先端部やフロントバンパー両端、Dピラー内側などに空気の通り道を設けることで、空力特性の向上を図るともに、近未来的なスタイリングを提案している。

MAZDA ARATA

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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