2024/03/13 イベント

「これがちょうどいい」ハイエースを改造したキャンピングカーだ!|フレックスドリーム|

見た目もレトロにすれば所有欲がわく!

キャンピングカーが欲しい人にとって、非常に悩ましいのが「数あるビルダーの中からどんな仕様を選べばいいのか?」ということ。ベース車は人気のハイエースにするとしても、どのボディタイプにどんな架装をするかで価格は大幅に変わってくる。本当に必要な装備を厳選し、ムダなく便利に楽しめる相棒を手に入れたいものだ。

そんなニーズに応えてくれたのが、ハイエース専門店としてたくさんのカスタムを実践してきたフレックスドリーム。大阪オートメッセ2024に出展された「FD-BOX V09-M」は、車中泊とふだん乗りを兼用するハイエースとして、ひとつの完成形を見せてくれた。



■レトロ風カスタム!“車中泊できる街乗り仕様車”


FD-BOX V09-M(ワイドボディ・ミドルルーフ)
●ワイドボディの1ナンバー貨物をベースにした8ナンバー仕様。両側スライドドアで使い勝手もよく、高速料金は普通車扱いなので経済的だ。変幻自在の2列目iシート、タフなコーデュラ生地の内装、シンプルなベッドキットなど、どれも実用性を重視して装備を厳選。ふだんは家族のミニバンとして、街乗りしやすいカスタムとなっている

アウトドアブームだけじゃなく、旅行好きにとっては経済性やペットと泊まれる気軽さなどもあって、キャンピングカー人気が高まっている。災害時に備える意味でもメリットは大きいが、正直言って使用頻度の高くない人にとって本格的なキャンピングカーほどコストパフォーマンスが厳しくなるのが現実だ。まずはノーマルのハイエースを購入し、使い方や予算に応じて順次カスタムする人も多いことだろう。

とにかく、ハイエースさえ購入すればパーツは山ほどあるし、順次カスタムすればいい…というのは、理想形が定まっていない人には正解かもしれない。ただ、不要なカスタムをして回り道する可能性も高く、場合によってはボディタイプを変更するためにベース車から買い換えるパターンも発生する。自分の用途に応じたボディタイプ選び、8ナンバーのキャンピングカー登録にするかどうか、日常ユースでの利便性など、後悔しないためにはプロに相談することが大切だ。

そんなキャンピングカー選びで重宝するのが、需要の高い装備で仕上げられたコンプリートカー。大阪オートメッセ2024に出展されたフレックスドリームのキャンピングカー「FD-BOX V09-M」は、ハイエースをベースに“車中泊できる街乗り仕様車”として実用的にカスタムされた注目の1台だ。ボディタイプはワイドのミドルルーフで、ハイエースの中では中間に位置するサイズ。便利な両側スライドドアの貨物車をベースに、キャンピングカーの8ナンバー登録にしている。

貨物車として1ナンバー登録のままだと高速料金が中型車扱いで割高なうえ、車検は毎年となるので地味に面倒。純正乗用車登録のハイエースは片側スライドドアが基本なので、このようなベース車選びが人気という。デモカーの駆動方式は、アウトドアユースを考慮した4WDを選択。これについてはユーザーの希望で2WDも用意される。

さて、気になるのはキャンピングカーとしてのカスタム内容だ。高価なモデルともなればビルトイン仕上げの家具が充実し、まさに移動ホテルという特別感が味わえる。ただ、日常ユースでは不要だし積載性は悪くなるし、そもそも車載のシンクやコンロを使わないユーザーもある程度存在する。実際のキャンプではお気に入りのアウトドアグッズを使うのが楽しみという人も多く、キャンピングカーとしては基本的な車中泊ができればOKと判断された。シンプルで実用的なベッドキット、必要最低限のキッチン、そして便利な2列目iシートをパッケージングし、コストパフォーマンスに優れた装備としている。

さらに魅力を高めているのが豊富に用意されたオプション装備で、デモカーの内装はレトロ感あふれるヴィンテージブラウンを選択。艶消しウォルナット調インテリアセットやコーデュラ生地とヴィンテージレザーによるオリジナルシートカバー、古材風オーク柄フロアー、ダウンライト&間接照明を装備する天井ウッドパネルなどで心地いい空間を演出している。

外装は丸目クラシックフェイスキットで存在感を高めつつ、ヘアライン調のメタル系フィルムでラッピングして無骨なギア感を獲得。街乗りではクールにカスタムされたミニバンとして、個性を発揮する存在へと磨き上げているのだ。

機能系パーツでは、現在リヤサスにエアバッグ式の車高調整機構をテスト装着しており、反響次第で市販化を検討中とのこと。重量物を積載した際の車高調整はもちろん、左右を独立調整できるので、ちょっとした傾斜地で車中泊する際の補正にも役立ってくれそうだ。


●丸目クラシックフェイスキットで、ハイエースをレトロ感あふれるルックスにカスタム。コンプリートカー購入時に同時注文すれば、ご成約限定特価が適応される。バンパーなどのキットに含まれないパーツは別途料金だ


●フルフラットになる2列目iシートは、反転させて対面ソファにもなる。オプションのポール式テーブルをセットすれば、車内はまさにリビングルーム! 各種オプションパーツで好みのイメージに仕上げられるほか、お気に入りのアウトドアグッズでムーディーにするのもいいだろう


●シート生地は、強靭なナイロン素材の「コーデュラ」も選択可能。シリーズ最強グレードを採用するので、仕事やアウトドアレジャーのハードユースでもタフに使い倒せる


●左右のキャビネットに、それぞれシンク設備とコンロ台を装備。ベッドキットは常設のままでも積載できるほか、細かくマットを分割・収納することでハイトのある荷物にも対応できる。2列目シートをフラット展開すれば、ベッドの全長は約2700mmと広大だ


●新製品の天井ウッドパネルは、ブラケットを介して照明付きウッド天井をプラスできるのが魅力。ウッド張り替え加工よりも簡単かつ安く仕上げることができる注目アイテムだ


●オプションにて用意されるヴィンテージブラウン内装により、レトロ感たっぷりなカスタムを実現! ウォルナット調のウッドパネルやヴィンテージレザーのシートカバーで、心地いい空間を演出できる

■問い合わせ先
フレックスドリーム
https://www.flexdream.jp/

〈文と写真=川島秀俊〉

ドライバーWeb編集部

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