2024/03/08 新車

日産アリア「NISMO」ついに価格公開…約1000万円の超絶クロスオーバーEV

エクステリアの「赤」はマグマをイメージ

日産は3月8日、年初の東京オートサロンで公開した「アリアNISMO」を正式発表、6月より発売を開始する。また、アリアのB6 2WDの注文受付再開、さらにB6 e-4ORCE、B9 2WD、B9 e-4ORCE、B9 e-4ORCE プレミアの4グレードを3月下旬より追加発売すると発表した。

2021年の限定車「リミテッド」を皮切りに、次々とラインアップを拡充していくはずだったアリア。だが、予想よりも生産が滞り、長らく新規オーダーストップ状態が続いていた。そしてこの度やっと生産状況も落ち着き、NISMOを含め一気に販売攻勢に出ようという構えだ。

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■アリアNISMOは最高出力435馬力

まずは注目のアリアNISMO。エクステリアが思ったより大人しめに見えるのは、風格あるベースのスタイリングを壊さず、機能優先のパーツ類をおごったから。空力性能を向上させる専用の前後バンパー、リヤスポイラー、ドア・サイドモールがそれだ。ダウンフォースを高めているが、高めすぎると航続距離に影響する。”いい塩梅”を狙って開発されたこだわりのエアロパーツだ。



インテリアは黒基調のなかにレッドアクセントを配して上質かつスポーティ。スポーツ走行を考慮してホールド性、姿勢保持性、フィット感を高めた専用シートを採用。なお、NISMO車に定番のレカロシートの設定はない。

また、NISMO専用のBOSEプレミアムサウンドシステム装着車では、NISMOモードをオンにするとフォーミュラEマシンに乗り込んだようなEVサウンドともに、機敏な走りが楽しめる。





もちろん見た目だけではない。B9 e-4ORCEをベースとしたモデルでは、システム最高出力を394馬力から435馬力まで向上。NISMO専用の加速チューニングも施され、気持ちのいいパワフルな加速を実現した。なお、システム最大トルク600Nmには変更なし。航続距離への影響を考えた結果だ。



ブレーキパッドも幅広い温度域において安定した性能を維持できるものに変更。さらにアリアNISMO専用開発のミシュラン パイロットスポーツEVを装着。ホイールリム幅のワイド化と軽量化を両立し、さらに空力性能にも貢献するエンケイ製の専用ホイールとセットだ。足まわりも、前後サスペンションやスタビライザーに専用チューニングを施している。



電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」もNISMO専用チューニング。その「NISMO tuned e-4ORCE」は、さまざまなシチュエーションで高いトラクション性能を誇る。電動車ならではの爽快な旋回加速を実現した。

ボディカラーは、NISMOステルスグレーを基調とした2トーンをはじめとして、全6色をラインアップ。

■広がったアリアのラインアップ

そしてアリア。一時停止していたB6 2WDの注文受付再開と、B6 e-4ORCE、B9 2WD、B9 e-4ORCE、B9 e-4ORCE プレミアの4グレード追加がトピックだ。これで、バッテリー容量66kWhのB6、同91kWhのB9、それぞれFFと4WDのバリエーションが揃ったことになる。

なかでもB9 e-4ORCEプレミアは、高速域までハンズオフ運転できるプロパイロット2.0や、20インチの専用アルミホイール、本革シートをはじめとする特別な装備が標準となるグレード。

■ラインアップ&価格

・アリアNISMO B6 e-4ORCE:842万9300円
・アリアNISMO B9 e-4ORCE:944万1300円
・アリア B6 2WD:659万100円
・アリア B9 2WD:738万2100円
・アリア B6 e-4ORCE:719万5100円
・アリア B9 e-4ORCE:798万7100円
・アリア B9 e-4ORCE プレミア:860万3100円

〈文=ドライバーWeb編集部 写真=山内潤也〉

ドライバーWeb編集部

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