2024/03/07 新車

ホンダ新型アコード、価格やスペック公開! ボディはさらに大きく、ハイブリッドがまた進化

フロントフェイスはけっこうシンプル

■価格は約80万円上昇

ホンダは3月7日、新型アコードを発表した。発売は3月8日から、価格は544万9400円で先代から約80万円の価格上昇となった。月販計画台数は200台で、先代に引き続きタイからの輸入モデル。レジェンドがラインアップから消えた今、アコードはホンダ国内ラインアップにおけるフラッグシップモデルとなる。



アコードは1976年に初代が登場、今回の新型で11代目となった。長い歴史のなかで大事にしてきたのは、時代に先駆ける技術や価値を取り入れること。グランドコンセプトは「Driven by My ACCORD〜相棒アコードとより高みへ〜」。初代から一貫して持ち続けてきた「人と時代に調和したクルマ」の思想を踏襲しながら、最新の安全技術や先進装備を搭載している。

ボディサイズは、全長4975mm×全幅1860mm×全高1450mm。先代よりも全長は47mm延長、リヤトレッドも10mm拡大することで、さらにワイド&ローなプロポーションを獲得した。ホイールベース2830mmは先代を踏襲。

エクステリアの見どころは真横からの流麗なシルエット。傾斜したリヤピラーによって、フロントからリヤまでスムーズにつながっている。ヘッドライトは薄型のフルLEDで、精悍な顔つきだ。



インパネは、昨今のホンダ車に共通する水平基調のシンプルデザイン。エアコンアウトレットが横一文字につながるのが特徴だ。カラーはブラック基調だが、インパネ/ドアラインなどにはマルチカラーのLEDアンビエントランプを標準装備。7色のなかから好みの色を設定できる。



■ハイブリッドがまた進化

注目はまた進化したパワートレーン。シビックから搭載が始まった2リッター直噴エンジンは共通だが、それと組み合わせる高出力モーターを新開発、2モーター内蔵電気式CVTを搭載する。最大トルクを大きく向上させながら、優れた静粛性も自慢。e:HEVの上質で爽快な走りに磨きをかけている。



減速セレクターは先代の4段から6段へと変更。最大限速度を大幅に高めるとともに、より自在な減速度コントロールを実現。また、減速段を最高段の6段に固定すれば、加減速のほとんどをアクセルペダルだけで行えるようになった。

走りに関しても新制御を投入。国内向けホンダ車として初となる「モーションマネジメントシステム」は、コーナリング時にスムーズな車両挙動を支援する電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」に、新たに「前荷重制御」の技術を追加。滑りやすい雪道や雨で濡れた路面から、市街地やワインディングなどの走行まで、思い通りに運転できるよう支援するという。

■Google搭載でさらに使いやすく

また、国内向けホンダ車として初めてGoogleがビルトインされたのも話題。Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playを車内で簡単に使える。音声認識の精度も格段にあがり、使い勝手は上々だ。各機能の詳細は、下記のとおり。



・Googleアシスタント:音声操作によって、ナビの目的地設定、音楽再生、さらには車内温度設定やデフロスターの操作、燃料残量の確認なども行える

・Googleマップ:リアルタイムの渋滞情報の取得やルート沿いのスポット検索が可能となる。また、地図をメーターパネルに表示することも可能

・Google Play:自分のスマートフォンと同じ用にお気に入りのアプリをダウンロードし、さまざまなアプリを車内で利用することで好きな音楽やポッドキャストなどを楽しめる

■ホンダセンシング360を国内初投入

さらに最新の安全運転支援システムも搭載。国内向けホンダ車初となる「ホンダセンシング360」は、約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントと各コーナーに計5代のミリ波レーダーを装備することで、360度センシングを実現。これまでのホンダセンシングの機能に、前方交差車両警報、車両変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能が加わる。



・前方交差車両警報:一般道の交差点などで、低速走行をしているとき、または停車状態から発進する際、左右前方から接近する交差車両の情報をドライバーへ通知。自車と交差車両が接触する危険性がある場合には、システムがドライバーへ音とメーター表示で危険を警告、衝突回避の運転操作を促す

・車線変更時衝突抑制機能:車線変更をする際、後方から接近する隣車線の車両との衝突回避を支援。ミラーの死角から近づく後側方車両との接触の危険性がある場合、システムがドライバーへ音とメーター表示で危険を警告し、衝突回避のためのハンドル操作を支援する

・車線変更支援機能:高速道路や自動車専用道で、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)と車線維持支援システム(LKAS:Lane Keeping Assist System)が作動中に一定の条件を満たした状態でドライバーがウインカー操作をすると、システムが車線変更に伴うハンドル操作を支援

■2025年にはハンズオフ機能も追加

また2025年には、車両周辺の死角をカバーし、交通事故の回避やドライバーの運転負荷軽減をサポートする全方位運転支援システム「ホンダセンシング360プラス」をアコードに搭載し、発売する予定。

ホンダセンシング360プラスは、ホンダセンシング360の機能にハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能、レコメンド型車線変更支援機能、カーブ路外逸脱早期警報、降車時車両接近警報、ドライバー異常時対応システムが加わる。

このホンダセンシング360プラスは、今回発売されたアコードに対してアップデートなどでは対応できない装備。ホンダセンシング360プラスが搭載された新型アコードが欲しい場合は、2025年の発売まで待ったほうがいいだろう。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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