2023/09/16 オーナーズボイス

フェアレディZ(Z32)を150万円かけてレストア。26歳のオーナーが目指すものとは?

1998年のマイナーチェンジ以降のフェアレディZ32後期型

仕事で成功を収めたから…、子供が手を離れたから…、憧れていたクルマを手に入れるタイミングは人それぞれ。何かの記念にクルマを購入したという人もいるのではないでしょうか? 今回紹介するKo-Kiさんは巡り合わせのタイミングがよかったというのもありましたが、20歳の誕生日にこのZ32型フェアレディZを契約したのだとか。その運命的な(?)ストーリーを聞かせていただきました。

オーナー:Ko-Kiさん(26歳)
車両:日産 フェアレディZ バージョンR
年式:1998年式
在住:静岡県
走行距離:13万km(取材時)

〇:エクステリアデザイン!
×:内装パーツを中心に出てこない部品がある

■20歳の誕生日に契約



もともとZ32のデザインが子供のころから好きだったというKo-Kiさん。手に入れたマイカーは、当初狙っていたクルマではなかったそうです。

「じつは最初はS15シルビアを狙っていたんです。こちらも格好が好みだったんです」

そしてKo-Kiさんは1台のS15シルビアに狙いを定めるが……。

「狙っていたS15を販売していた中古車屋さんに見に行ったら既に契約済みとなっていたんです。自分が動くのが遅かったですね」

振り出しに戻ったKo-Kiさんのクルマ探し。引き続きS15シルビアを探していたが、インターネットの中古車情報サイトで近所の中古車屋がZ32を販売しているのを発見する。



「近所(の中古車屋)に出ていて、写真からすると内外装もキレイそうだったので、仕事終わりにすぐに見に行きました。早めに動いたのは前回S15シルビアを逃してしまった反省からです」

最初の現車確認では決めきれなかったが、2回目で内外装の状態のよさをしっかりと確認し「コレだ!」と思い契約。この日はKo-Kiさんの20歳の誕生日だったそうだ。

■苦労したレストア

こうしてマイカーとなったZ32。内外装はキレイだったものの、メカなど内部はそれなりにヤレていて改修が必要だった。そのレストアには苦労があったそうだ。



「まず水まわりのサビがひどかったので、ラジエターやホース類を一式交換しました。それから足まわりも抜けていたのでブッシュを含めて変更して、Tバールーフも雨漏りがあったので直しました。このあたりを一式やったのは22歳のときだったと思います。全部で100万円くらいかかりましたね。その次に駆動系を一気にやりました。トランスミッションをオーバーホールして、デフも異音がしていたためニスモ製のものに換装しました。駆動系は50万円ほどかかりました」



■自分流のカスタマイズ

レストアをしてシャッキリと乗れるようになったKo-KiさんのZ32。今度は徐々に自分色にカスタマイズを施していく。Ko-Kiさんのこだわりはシンプルかつキレイにして乗ること、そしてさりげなく当時っぽいテイストを取り入れること。今どきと1990年代のいいとこ取りをしているそうです。



「当時っぽさという意味ではホイールが一番のこだわりポイントですね。パナスポーツのG7-C5Cというホイールです。じつは以前、近所でR32GT-Rに乗っている人から譲ってもらいました。ホイールリペアをしたときにこの色にしたんです。あとは黒基調のインテリアに合わせた色調のレカロシートを装着したり、オリジナルのデザインを崩さずに冷却効果のあるセントラル20のボンネットを装着しています。今どきのポイントとしてはバックモニターを付けたことですね。レーダー探知機の画面がスイッチ操作でバックモニターに切り替わります」



Z32のデザインにほれこんだKo-Kiさんのこだわりにあふれたシンプルなカスタマイズとなっている。そんなKo-KiさんにZ32との今後を聞いてみた。

「やっぱりできるだけ長く乗りたいですね。内部のレストアはひと通り行ったので、次はオールペン(全塗装)などの外装のリフレッシュを行いたいです」



Z32のスタイルに昔から憧れていたKo-Kiさんだからこそ、これから大幅に見た目が変わることはないと思いますが、外装のリフレッシュでどのようにこのZ32が”さり気なく”変わるのか楽しみです。

〈文と写真=西川昇吾〉

ドライバーWeb編集部

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