2023/01/20 ニュース

アウディが150kWの超急速充電器を倍増!全国ディーラー102店舗に導入

●アウディのブランドアンバサダーでもあったケン・ブロック選手が最後に乗ったスーパーBEVマシン「アウディ S1 フーニトロン」

■アウディの電動化戦略はまだまだ加速中

アウディジャパンが年初の恒例行事にしている「New Year Press Conference」を、2023年1月20日に開催した。23年内にはQ8 eトロンが投入されるとのニューモデル情報もあったが、一番大きなニュースは充電インフラに関わることだった。

【画像】ケン・ブロック選手が最後に操った、BEVラリーマシン「アウディ S1 フーニトロン」

2026年には登場する新車のすべてをBEV(電気自動車)へ、2033年には内燃エンジンの生産をやめると公表し、ラインアップのフルBEV化を進めているアウディ。22年に登場した新型BEV「アウディ Q4 eトロン」は2000台以上の受注を受け大盛況となっている一方で、充電インフラを今以上に充実化させることはアウディにとっても喫緊の重要課題でもある。

2022年、アウディは年初の会見にて、52台の150kW供給タイプ超急速充電器を全国に展開すると発表。そして2023年、今回の会見では、その計画は2022年内にすべて完了し、2023年にはさらに倍近い102台を設置すると発表された。これは充電器が導入済みのディーラーのうち、現在90kWと50kWの充電器が設置してあるディーラーへ新たに150kW供給タイプを設置する計画で、これにより既存ディーラーの充電器はすべて150kWへと置き換わることになる。

それに加え、欧州のドイツ・ニュルンベルクとスイス・チューリッヒにオープンしている都市型充電コンセプトである「Audi charging hub」を東京にも設置することを発表。これはヨーロッパ以外では初の設置であり、自宅に充電器の設置できないマンション住まいの人などの都市部に住むオーナーにとっての大きな味方となる設備だ。すでにフォルクスワーゲンとポルシェのディーラー網も合わせた充電ネットワーク「プレミアム チャージング アライアンス」も、全国210拠点にまで広がりを見せ、今後ますますBEVオーナーの利便性が向上していくようだ。

会場には、年明け早々の訃報が伝えられたエクストリーム・ラリードライバーのケン・ブロック選手が最後に操った、BEVラリーマシン「アウディ S1 フーニトロン」も飾られていた。ダカール・ラリーにも電動車を投入するなどモータースポーツにも電動化を推し進め、世界のBEVシーンを牽引する存在となりつつあるアウディ。この先もリーディングブランドとして、電動化戦略に力を入れていくようだ。

<文と写真=青山朋弘>


ドライバーWeb編集部

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