2023/01/19 ニュース

やっぱり!三菱がeKクロス スペースを生産終了…後継車はデリカミニ

eKスペースシリーズのちょっとSUV寄り「eKクロス スペース」

三菱自動車は2023年1月18日、軽スーパーハイトワゴンのeKクロス スペースの生産終了をホームページで発表した。ホームページでは「eKクロス スペースは生産終了のため、ボディカラー、オプションなどがお客様のご希望に添えない場合がございます。詳しくは営業スタッフへお問い合わせください」と記載されている。

2023年1月13日に23年5月の発売を公表し、予約受注を開始したデリカミニの投入を前に、eKクロス スペースの生産を2022年度末で打ち切る予定である。ちなみに、標準系のeKスペースは生産を続行する。

eKクロス スペースは2020年3月のeKスペースのフルモデルチェンジで追加されたシリーズ。eKスペースを標準系とすれば、eKクロス スペースはカスタム系にあたるが、三菱らしさをアピールすべく、若干、SUV寄りに仕立てているのがポイント。クロスオーバーテイストを持った外装や急な下り坂などで滑りやすい路面を下る際に低車速に抑えるヒルディセントコントロールを標準装備とするなど、アウトドアでの使い勝手にも配慮した装備を採用している。

【画像】デリカミニ

一方、デリカミニは、スズキのスペーシア ギアやダイハツのタント ファンクロスが属するアウトドア系の軽スーパーハイトワゴン。eKクロス スペースを基本に作られており、外観はフロントマスクを中心に変更し、SUVテイストを強めている。イメージリーダーモデルの4WDは足回りに大径タイヤ(165/55R15→165/60R15)を採用し、ショックアブソーバーも専用チューニングを施している。デリカが持つ4WD性能へのこだわりを継承したモデルといえる。

三菱はデリカミニの投入にあたり、SUVテイストを持つeKクロス スペースとの重複を気にしていたようで、三菱自動車の商品戦略本部 チーフ・プロダクト・スペシャリストの藤井康輔氏は「やはり、私たちの規模で軽スーパーハイトワゴンにeKスペース、eKクロス スペース、デリカミニの3車種を持つというのもどうかというところもありました。もともとeKクロス スペースは、結果としてはカスタム系に近い位置づけになってしまいましたが、私たちの当初の狙いはSUV系のところにあったので、デリカミニと被るというのもありまして、今後どうするのかというのは検討中です」と東京オートサロン2023の会場で語っていた。そのため、eKクロス スペースはゆくゆくは廃止されるのではと予測していたが、急転直下、今回の生産終了の発表である。

つまり、デリカミニは実質的にはeKクロス スペースのフェイスリフトモデルという捉え方もできる。ただし、三菱の思いとしてはデリカミニはあくまでもニューモデルという意気込みで開発しているとのことである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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