クオリティ、デザイン、そしてプライスのベストバランスを模索。トレンドを積極的に取り入れた高いデザイン性も魅力のブランドがMID。その最新モデルはヘビーデューティ感を前面に打ち出した“力”で魅せる。
2年ぶりに開催された東京オートサロン2022のブースで、EVからミニバン、1ボックス、SUV、スポーツカーまで幅広い商品ラインアップをひな壇風にディスプレイして注目を集めたマルカサービス。
なぜこれだけのラインアップをそろえられるのか。その理由は年間約1100万本のアルミホイールが流通する国内のアフターマーケット市場において10%強のシェアを誇る業界のフロントランナーだから。同社のコーポレートブランドがMID(Maruka Intelligent Design)だ。
EVなどの次世代モビリティ向けの「MTW」、普遍的なデザインに最新のトレンドを盛り込んだ「RMP」、スポーツカー用に軽さを追求した「RMPレーシング」など、ターゲットとなる車種の性格やトレンドに合わせたブランドを展開する。
デリカD:5などSUVとのマッチングを考慮し、4×4カスタムの本場であるアメリカンスタイルをコンセプトにしたブランドが「ナイトロパワー」だ。デリカD:5のカスタムはオールテレーンやマッドなどオフロード系タイヤの分厚いサイドウォールを強調できるインチダウンがトレンドだが、ナイトロパワーでは16/17インチのデリカD:5用サイズを豊富にそろえる。
2022年の最新作「H6スラッグ」はネーミングのとおり6本のH形スポークで構成されたヘビーデューティなデザインが特徴。MIDではこれを「2×6Hスポーク」と称し、デリカD:5カスタムの定番メニューであるオーバーフェンダーや、パターンデザインの無骨なオフロードタイヤにも負けない存在感を放つ。
本格オフローダーでしかたどり着けない深い谷やロックセクションを彷彿させる、センターパートに向かってエッジを描きながら落ち込むH形状スポーク。スポークが交わる部分はデザイン的に重たくなりがちだが、そこに軽量化と強度を両立するホールを設けたことでスポークがH形に。ホール内の縦壁にはショートリブを設け、立体感を演出した。
塊感のあるHスポークの存在感に負けないのがリムフランジ。ドリルド加工で作り込んだピアスとスクエアカービングを散りばめ、ホイールの外周部に視線を引きつけてホイールを大きく見せるギミックだ。デリカD:5は16/17インチを設定。インチダウンカスタムの「映えホイール」として人気を集めそうだ。
セミグロスガンメタ/フランジDC/リムヴァーレイポリッシュ
MIDNITRO POWERH6 SLUGナイトロパワー H6スラッグ
[サイズと価格]
16×7.0J インセット40:5万0050〜5万2250円
17×7.0J インセット42:5万7750〜5万9950円
セミグロスブラック/マシニング
ブラッククリア/ピアスドリルド
ブラック/DC+マシニング/ブラッククリア
NITRO POWERM10 PERSHING-Sナイトロパワー M10 パーシング エス
[サイズと価格]
16×7.0J インセット40:4万9500円〜
17×7.0J インセット42:5万7200円
リムデザインはトレンドにのっとったビードロックスタイルを採用。シンプルな10本スポークのディスクと組み合わせることで、トラディショナルでありながら細部のディテールにナイトロパワーのエッセンスを注いでいる。
スポークは天面と断面の2カ所に折り目をつけて立体感を演出しながら、リムフランジには15個のドリルド加工とカービングセクションを設けて、4×4カスタムの本場で人気のビードロックスタイルを忠実に再現した。
セミグロスブラック
〈文=湯目由明〉
■問い合わせ先
マルカサービス
TEL:052-398-3406
http://www.mid-wheels.com/