2022/03/01 ニュース

ヒュンダイ→ヒョンデへ、なぜ呼び名を変更? じつは日本だけではなかった!?

●ディーラーがないヒョンデは、このようなイベントやカーシェアなどでユーザーが体験できる機会を積極的に設けている


■ターゲットは若い世代


果たしてヒョンデは日本で成功するのか? とても気になるところだが、加藤氏は「日本市場に根付くまで、少なくとも10年はかかると考えています」と語る。現在の日本と韓国が、政治的に最悪の状況であることはヒョンデも承知のうえで、再参入を決断している。また日本には、とくに特定の年齢層から上の世代に嫌韓意識が根強く残っている。

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●入ってすぐのスペースには、ヒッチトレーラーを取り付けたアイオニック5が展示される。建築家らしい奇抜でオシャレなデザインのトレーラーだ

だがヒョンデがターゲットとするのは、環境意識が高く、韓国に対してとくにネガティブなイメージを持っていない人である。今の日本には韓国製のスマホやテレビを所有し、韓国のエンターテインメントやファッション、コスメなどを日常的に消費する人も多い。特に若い世代の多くは、商品が韓国製であることを特に気にしない。

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●デザインコンセプトのピクセルをイメージした、雑貨がオモチャも展示。これらは参考出品の1点モノだが、商品にしてもおかしくない完成度

それがそのままクルマに当てはまるとは言わないが、少なくとも12年前までと状況は同じではない。顧客の声にしっかりと耳を傾けて、地に足の着いたビジネスを根気よく続ければ、ユーザーは着いてくるはずだ。

そして何よりも重要なのはプロダクトの良し悪しだが、それを確かめるためにも、ぜひヒョンデ・ハウス・原宿に足を運んでみてほしい。誰もが最新のヒョンデZEVの実力に驚くはずだ。


<文と写真=竹花寿実>



ドライバーWeb編集部・青山

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