2021/11/10 旧車

商用車なのに激かわいい!日産エスカルゴとはどんなクルマだったのか[driver 1989年2-20号より]

●1987年の東京モーターショーに原型が出展された

自動車雑誌ドライバーが過去に取り上げた記事が今に蘇る「DRアーカイブ」。今回は1989年2-20号に掲載した「日産エスカルゴ」を振り返る。※文中の年代は、当時のまま掲載しています



■ミッションは3速ATのみ



S-Cargo(エスカルゴ)は、PAO(パオ)に勝るとも劣らないユニークな2ドアバン。原型は’87年の東京モーターショーに出品。販売は、今年1月15日から当面2年間となっている。バリエーションはノーマルルーフとキャンバストップの2タイプがある。


●だ円形リヤサイドウインドはメーカーオプション(4万8000円)。開閉はできない

車名のとおり、カタツムリを思わせるボディは、大きな車室/荷室部と小さなノーズのコントラストが、従来の商用車とは違ってユニークかつファッショナブル。フラットなサイドパネルには店名や商品名を書き入れて広告ボードとして使える。


●愛きょうのあるリヤビュー。サイドパネルは自由にペイントして楽しみたい。写真のボディカラーはベージュ

実用性も高い。リヤシートを折りたたむと床はフラットになり、長さ1065㎜×幅1325㎜×高さ1230㎜のスペースが生まれ、かさばる荷物が積める。キャンバストップは前方からは電動で開き、後方からは手動でも開けられる電動手動併用式を採用。ホイールベースは2260㎜と短く、最小回転半径4.7mの小回り性を確保している。また、前後バンパー、フロントフェンダー、ヘッドランプフィニッシャー、リヤフィレットプロテクターに、軽量でサビず、成形の自由度が高い高剛性ポリプロピレン樹脂を採用している。

エンジンは1.5L電子キャブレター仕様のE15型。73㎰/5600rpm、11.8kgm/3200rpmの性能で、ミッションは3速ATのみ。サスペンションは前ストラット/後トレーリングアーム。ブレーキは前ディスク/後L&Tドラム。タイヤは155SR13-6PRLT(ミシュラン)だ。

インテリアは、実用的で開放感あるテーブルタイプのインパネを採用、その中央に大型メーターを配置する。さらに、センターコンソール上部にATのセレクトバーを設定したユニークなデザインも楽しい。ベンチシート風のセパレートシートの採用と相まって、ドライバーは助手席側からでも乗り降りしやすく、実用面でも有効だ。パワステは全車標準となっている。


●ホイールキャップ中央にエスカルゴ(カタツムリ)


●フラットなインパネ中央に半円形のホワイトメーターを配置。シフトレバーをセンターダッシュボード上に移動させることで、助手席側からの乗降性をよくしている


●ベンチシート感覚のフロントシート。後席への乗降も楽なウオークイン機構が助手席に付く


●リヤシートは2人乗車が可能。折りたためばフラットフロアとなる

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●荷室高1230㎜/幅1325㎜/長1065㎜。フロア上面までの地上高は605㎜と低い


●ボディカラーはホワイト/ベージュ/オリーブ/グレーのほか、オプションでレッド/イエロー/ブルー/ブラックも揃う。写真はオリーブ


●写真はグレー


●キャンバストップは、前方からは電動開閉式


●さらに後方からも手動で開けることができる

■S-Cargoキャンバストップ(3速AT)主要諸元
【寸法㎜・重量㎏】全長:3480 全幅:1595 全高:1860 ホイールベース:2260 トレッド:前1395/後1340 床面地上高:605 荷室内長:1065/同幅:1325 同高:1230 車両重量:970 最大積載量:300 【エンジン・性能】型式:E15S型直4OHC 総排気量:1487㏄ 圧縮比:9.0 最高出力:73㎰/5600rpm 最大トルク:11.8kgm/3200rpm 燃料供給装置:EGI 【諸装置】変速比:1速2.826/2速1.543/3速1.000 最終減速比:3.600 ステアリング:ラック&ピニオン サスペンション:前ストラット/後トレーリングアーム ブレーキ:前ディスク/後L&Tドラム タイヤ155R13-6PRLT 【発表・発売】1月13日発表・1月15日発売 

■S-Cargo主要装備
●ウオッシャー連動間欠ワイパー ●熱線リヤウインド ●イエローバルブ・ハロゲンヘッドライト ●パワーステアリング ●助手席ウオークイン ●バックドアキーオープナー&電磁式キーレス・バックドアロック ●荷室ランプ ●コートハンガー

■S-Cargo バリエーション&価格
ノーマルルーフ:122万円
キャンバストップ:133万円

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部・池森