2021/08/27 コラム

現行スズキ車で7台目の丸目ヘッドライト! なぜ採用? スズキ新型ワゴンRスマイル

●笑ったときの表情から楕円形に?

ワゴンRスマイルが「丸目」を採用した理由とは?



スズキの新型軽ワゴン「ワゴンRスマイル」は、アルトラパン、スペーシアギア、ジムニー、ジムニーシエラ、ハスラー、クロスビーに続いて、丸いヘッドライトのモチーフを採用している。そんな新型車のヘッドライトに着目して、あれこれ開発者に聞いてみた。


●スズキ新型ワゴンRスマイル

■丸いヘッドライトを採用したいきさつは?
今回は最初から「丸目」と決めていたわけではなくて、いろいろな候補のなかから、今回の車両のコンセプトに合わせて、選ばれたのが結局、丸目だったということです(チーフエンジニアを務める高橋正志氏)。

■丸型ではないものも検討段階ではあったのですか?
エクステリアデザインの検討段階には丸目でないものもありました。そちらに決まっていたら、まったく違う印象のクルマになっていたと思います。必ずしも“丸目ありき”という感じでもなかったです(四輪デザイン部 四輪先行デザイングループ 新居武仁氏)。

■ヘッドライトをデザインしたときのエピソード
デザインするときには、親しみやすさとか、愛着が持てる感じを狙いました。と同時にチーフエンジニアからは「甘すぎない味付けにしてほしい」とよく言われました。「例えばミニなどは丸目で愛らしいけれども、男性も違和感なく乗れるし、キリッとした表情もあるじゃないか」と。

ちなみに今回のヘッドライトの形はちょっと変わった楕円というか、タマゴ型のような形をしています。丸目系のヘッドライトは、動物とか人間の目に近いためか、ちょっとした形の変化やゆがみでも、みんな気付くんですよね。何か怒りすぎだとか、目が笑っているとか、だらしないとか。私は久しぶりに丸目のデザインを担当したので、みんなすごく細かく表情を読むんだなと感じました。(新居氏)

■ヘッドライトは試作でどれくらいの数を作ったのですか?
クレイモデルの数でいうと数え切れないくらい作りました。それが写真を撮ってわかるぐらいの違いではなくて、微妙な修正を何度も何度もやってヘッドライトの形を造り込んでいきました。それがかなり難しかったというか、大変でしたね。(新居氏)

■ヘッドライト自体も、コストがかかっていそうですね?
スズキの軽として初めて厚肉インナーレンズを用いたポジションランプを上級グレードの「ハイブリッドX」に採用しました。非常にこだわった部分です。この構造はスズキではスイフトが使っているぐらいです。すごく奥行き感も出せたかなと思います。あとレンズのところに“まぶた”を付けたりするなど、目力を少し持たせつつ、でも愛着をもっていただけるような感じのタマゴ型の目になりました。(高橋氏)

ヘッドライトの中身には、上と下にアクリルの半円型の白いパーツが付いていて、ちょっとニコッとしたような表情を作り上げています。これが無垢のアクリルを使った導光材で、高級車ではよく使われていますが、スズキの軽としては初めて使うぜいたくな造り込みで、質感を売りにしています。目力がだいぶ強いところが自慢です。(新居氏)



〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部