2024/08/19 イベント

なぜデリカに惹かれる? 日本最大級のデリカの祭典「デリカファンミーティング2024」でオーナーに直撃



梅雨真っ只中の6月23日に開催されたデリカのお祭り「デリカファンミーティング(DFM)2024」。静岡県南都留郡鳴沢村の「ふじてんスノーリゾート」の駐車場を利用した特設会場に、日本各地から1100台ものデリカシリーズが大集結し、出展者の有名ショップ&メーカーによる物品販売や、SNSでつながっているオーナー同士の交流、主催者のレッツゴー4WD編集部による参加車の全台撮影、三菱自動車による「デリカでドキドキを体感!家族でわくわく体験!」などで終日盛り上がった。



会場のふじてんスノーリゾートは駐車場のキャパシティはあるものの、そこにつながる道はどんづまりで、長い車列で渋滞が起きてしまう。そこで、午前と午後に入場時間を分けることで渋滞を回避。一旦入場すれば退場は自由なので、遠方からファミリーで富士山ドライブのついでに立ち寄る参加者も多かった。



デリカブランドの起源は1968年からだが、悪路に強い四駆の1ボックスカーとして広く認知されるようになったのは1982年に追加された初代デリカスターワゴンの4WDモデルから。パジェロ譲りの4WD機構とサスペンションを武器に、他の1ボックスカーやミニバンとは一線を画したブランドイメージを構築。現行の5代目「デリカD:5」のデビューは2007年で、モデルライフが17年の超ロングセラーで、歴代最長。スターワゴン→スペースギア→D:5と紡いできた「多人数乗車ができる本格オフローダー」の存在は唯一無二で、SUVやクロカンが台頭するなかでも人気は衰えず。根強いデリカ人気にあやかり!? 弟分の軽スーパーハイトワゴン、デリカミニもファミリーに加わった。



「デリカじゃなければできない」、「デリカでしか行けない場所がある」。オーナーがデリカシリーズを選んだ理由はさまざまだが、やはり購入の決め手になるのが悪路走破性の高さとオールラウンド性能。十分なグランドクリアランスを備え、電子制御4WDのアシストで路面状況を問わず安全・安心に走れる。こだわりを持ってデリカシリーズを選んだオーナーに、愛車の魅力を聞いた。


家族みんなで車中泊

マッチさん
デリカD:5



歌舞伎の隈取のようなフェイスまわりのドレスアップが印象的。「DKB(デリカ カブキ ブラザーズ)というコミュニティに入っていて、ライトとフォグまわりのガーニッシュを業者にお願いしてワインレッドに塗ってもらいました」。以前はプリウスαでキャンプや車中泊を楽しんでいたが、子供が生まれて手狭になり、アウトドアギアも増えてきたので2年半前にデリカD:5に乗り替えた。



「新婚旅行は車中泊をしながらのロードトリップでした」というほど、旅行の手段として車中泊を使いこなしているマッチさん。車内はご覧の通り、2、3列目をフラットにして、家族3人で川の字で寝ている。天井にはネットを張り、リヤクォーターにはIPFのサイドストレージパネルを装着、ベッドの下にも荷物を積んで、限られたスペースを収納に活用している。新たにデジタルインナーミラーを装着したので、天井まで荷物を積み上げても後方視界が確保される。夏の暑さ対策は冷風扇とサーキュレーターを併用して、電源は写真左下のポータブルバッテリーから給電する仕組み。

DFMはデリカオーナーになってから毎回参加しているが、「イベント中にボクが姿を消した後、何かを持って帰ってくると嫁にボヤかれています(笑)」。何かとは物販で購入したカスタマイズパーツ。「DFM限定の特価品とか限定品などがあると、つい財布の紐が緩んじゃって…」。カスタムパーツの実物を手に取り、その場で買えるのがDFMの魅力だ。


髭DANSHAQに惚れた

toshさん
デリカミニ





DFMの1週間前に装着したばかりのオートフラッグス「DANSHAQ」が頼もしい面構えのデリカミニ。子供が成長して大きなクルマを必要としなくなったので、ダウンサイジングを敢行。ウインタースポーツを嗜むので雪道に強いクルマを求めていたところ、四駆性能と160mmの最低地上高をウリにしたデリカミニがデビュー。昨年末に納車され、さっそく雪国へドライブに出掛けたが、高速道路が通行止めになるほどの豪雪に遭い、深いわだちでエンジン下に雪が溜まって難儀したので、前述したDANSHAQのサポートフレームを共用して取り付けるエンジンアンダーガードを追加。その効果を試す冬が待ち遠しい。


デリカでなくちゃ行けない場所がある

パ~さん
デリカミニ





免許を取ってからデリカひとすじのパ~さん。「一時期ミニキャブに乗っていたこともあるんですけど、どうもしっくりこなくて…」。河原でのキャンプとスキー(シーズン中は月2ペース)が趣味だから、四駆でグランドクリアランスに余裕のあるクルマがマスト。「結局のところ、デリカミニはeKクロス スペースのビッグマイナー版ですが、外観はデリカD:5のイメージを上手く表現しているし、4WDモデルは大径タイヤと専用のショックアブソーバーをおごるなど、結構気合いが入っているところに惹かれました」。



車高をリフトアップスプリングで基準車比約2㎝上げている。フロントバンパーガードは定番のオートフラッグスDANSHAQで、エンジンアンダーガードをセット。極太バーの両サイドにIPFのフォグランプを取り付けて、足元はMLJのXTREME-J XJ07とジオランダーX-AT(165/65R15)の組み合わせ。赤いマッドガードはJAOSで、オフローダー風味を増している。「このあとIPFのブースに行って、サイドストレージパネルを購入する予定です」。デモカーや参加者の愛車に装着されているカスタムパーツを見て、気に入ったら現物を買って、モノによってはその場で取り付けられるのもDFMの楽しみ方だ。


ふだん使いもクルマ旅もコレ1台で解決

attenさん
デリカD:5 D:POP





「車中泊しながら旅をしたいなぁって思っていて、8ナンバーの本格的なキャンピングカーとかも見て回ったのですが、『大きいクルマは運転が大変だから嫌』ってダメ出しされて。結局、ふだん使いができるミニバンスタイルでポップアップルーフを持ち上げると就寝スペースになるD:POPを選びました」と語るattenさん。ポップアップルーフのなかで2人、オプションの車中泊キット、D:BED/D:BEDIIを使うともう2人分の就寝スペースが作れるものの、荷物の置き場所がなくなるので、車内に積みきらない荷物はヒッチメンバーを取り付けてカーゴキャリアに載せるつもりだ。


デリカカスタムでおなじみの出展者ブースも大盛況

ELFORD







フットレスカバー「ペダル奉公」は、純正フットレストよりも足裏接地面を大きく取ることで足を乗せやすく、安定させることで正しい運転姿勢へと導く。さらに、埼玉大学大学院理工学研究科と実証実験を行い、特許を取得した本体右側に配した特徴的な壁により、体がズレた場合に左足が壁に触れることで左足の位置を知らせ、アクセルとブレーキの踏み間違いの原因とされる体のズレを防ぐ効果があることを実証している。



純正アクセルペダルと交換するだけで、アクセルとブレーキの踏み間違い事故を機械的に防止できる「アクセルブレーカー」もエルフォードと埼玉大学の産学共同研究・開発から生まれたアイテム。
詳しい内容はhttps://driver-web.jp/articles/detail/41037で紹介している。


三菱自動車








デリカD:5とデリカミニを使った四駆キット同時体感試乗会を実施。ゴツゴツした岩場をイメージした「階段昇降」、高さ40㎝程度の凹凸路面の「モーグル走行」をプロドライバーの運転で同乗体感できるプログラムで、一般道では体験できない愛車のポテンシャルの高さを再確認していた。


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<文=湯目由明/写真=岡 拓>

ドライバーWeb編集部

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