2024/08/02 イベント

2024レイズファンミーティング開催…ユーザーの声を新製品開発やブランド発展に生かす

初開催の2022年は600台、前回は800台と右肩上がりでエントリー台数が増えているレイズオーナーの祭典が、4月21日に開催された2024レイズファンミーティング(以下RFM)。「モーターファンフェスタ2024 in富士スピードウェイ」と同時開催され、会場の富士スピードウェイ・P7駐車場には特設のステージとレイズホイールを装着した有名ショップ、メーカーのデモカーやレーシングカーの展示、物販ブースのテント、エントリー車を展示する駐車枠が設けられた。



SUV、ミニバン、1ボックス、スポーツカー、セダン、ワゴン、軽カー……オールジャンルのレイズホール装着車が駐車場を埋め尽くす光景は圧巻。輸入車や1980~90年代のネオヒストリックカーも加わり、改めてレイズホイールの幅広いブランド展開やバリエーションの豊富さを実感した。

参加資格はたったひとつ、「レイズホイール装着車」であること。モデルの新旧は問わず、純正オプションや新車装着のOEホイール(NDロードスターやR35GT-Rなど)でもOK。「My RAYSを自慢したい!!」、「もっともっとRAYSをシェアしたい!」、「もっともっともっとRAYSに触れたい!」というレイズファン、レイズ好きのためのお祭りイベントを開催する目的や今後の抱負について、昨年社長に就任した斯波翔太郎(しば・しょうたろう)氏に聞いた。


斯波翔太郎 社長

「RFMはお客様とわれわれ作り手が直接コミュニケーションを図れる貴重な機会と捉えています。イベント自体は規模の大小を問わず、年間100じゃ効かないぐらい出ているんですけど、これだけいろんな車種のユーザーが一堂に集まる“レイズ括り”のオールジャンルという形式はココしかないので。本音をいうと、このイベントのなかでユーザーともっと語り合えるような場所を設けられたらいいんですけど、なかなか物理的にもスケジュール的にも難しい。そこで、SNSを活用した双方向コミュニケーションの場を設けています。いつもオンラインでユーザーとつながっていて、リアルなコミュニケーションの場としてファンミーティングがある。オンラインとリアルの結び付けをしたうえで、ユーザーのガチの意見を聞いて今後の製品作りや、ブランドの発展に生かしていきたいですね」



「おかげさまでRFMはすごい人気で、今回も、前回も、初回もかなり早い段階でエントリーを締め切っているんです。なるべくたくさんの人に参加してもらいたいので、できれば東と西の両方で開催してさらにエントリー数を増やしていきたい。こうしたファンミーティングという形のイベントは日本に先駆けて北米でも催しているので、ゆくゆくはグローバルでレイズのユーザーを集めて、よりブランドのロイヤリティを高めていきたいです」

「ただ、大変ありがたい話ではありますが、現状ではオフィシャルグッズの物販に長い行列ができてしまっているので、これを解消しなければいけない。今後はモバイルオーダーや、RFMに参加した人だけに発行するクーポン番号があれば、ホームページから送料無料で買えるように取り組んでいるところです。これらが導入されれば、よりスムーズにお買い物を楽しんでいただけると思います。行列に並んでいる時間で、ユーザー同士の交流を深めたり、ステージイベントを楽しんでもらったりしたほうがいいですからね。質と量の両面でブラッシュアップを図ります」

RAYS FAN AWARD







大抽選会



デモカー展示



新作モデルを中心にフルラインアップを展示



■レイズホイール愛用者に聞いてみた

〈純正のデザインが気に入らず、カッコいいホイールを求めた〉



takeさん
フォレスター アドバンス
装着ホイール:TEAM DAYTONA DS5

インプレッサ、XV、そしてこの2019年式SKフォレスターと、スバル車を乗り継ぐtakeさんの趣味はアウトドア。アドバンスは2Lエンジンとモーターを組み合わせたHVの「eボクサー」で、伸びのいい加速力とスバル自慢のAWDがもたらす悪路走破性の高さが気に入っているものの、唯一不満だったのが、takeさんいわく「風車みたいなデザイン」の純正アルミホイール。「新車で買ってから2年経って、雰囲気を変えたかったのでフォレスターに似合うデザインのものを探していたら、5本スポークのDS5に出会いました」

DS5のターゲットは5穴のミドルサイズSUV。まさにSKフォレスターにはピッタリで、takeさんはスポークからリムフランジまで浮かび上がるようなダイヤモンドカットラインや、足長感のあるスポークデザインが気に入った。
「タイヤはTOYO TIRESのオープンカントリーR/Tを履いています。サイドウォールまでゴツゴツとしたパターンデザインが回り込んでいて、ラギッドなDS5のスポークにマッチするんですよ。オフロード性能を重視したタイヤなので、AWDと合わせて悪路での頼もしさが増しました。普段は地元から近い、本巣湖や西湖にある湖畔のキャンプ場でのんびり過ごしています」

〈大径ブレーキが映える攻めのスポークデザインに魅せられた〉



shim×2さん
WRX S4
装着ホイール:VOLK RACING G025

S4の前は2L・NAのインプレッサG4に乗っていたので、2.4Lターボ+スバルパフォーマンストランスミッションのハイレスポンスかつ強烈な加速力には驚くばかりだというshim×2さん。通勤路のワインディング走行が格段に楽しくなったので、フロントブレーキはエンドレスの6ポットキャリパー&大径ブレーキローダーを装着。ビッグキャリパーやスリットローターが映える、スポークの間隔が広くてカッコいいデザインのホイールという条件にピッタリ合うのが、ハイインセット&ビッグブレーキという流行りに対応する2×5スポークデザインのG025。

「あえて応力が集中するスポークの中心にボルトホールを置く『攻めた』デザインや、ウェイトレスホールをボルトホールの横とスポークの付け根の2か所に設けるなど、軽くするために頑張っているところに惚れ込みました。リム外縁の切削も、実際のサイズ(18インチ)よりも大径に見えるのがいいですね」

「ボルクレーシングの代名詞は6本スポークのTE37で、ボクも長らくそのイメージを抱いていましたが、鍛造でもこのG025のように意匠性の高いモデルをカタチにできる技術力が、レイズの凄さだと思います」

〈イヤーモデル限定カラーがJB64の足元を引き締める〉



ひろさん
ジムニー
装着ホイール:A-LAP-J 2324 LIMITED EDITION

広島から遠路はるばる片道約700㎞の行程を、途中大阪に住む息子さんを拾って、運転を交代しながら富士スピードウェイまでやってきた。「ジムニーは昔から乗りたくて、今のJB64になってから自分好みのスクエアな形になったので、長い納期を覚悟して購入しました」。サスペンションキットはAPIOで、タイヤはTOYO TIRESのオープンカントリーA/Tを装着。

「純正ホイールにはマッドテーレンタイヤを履かせていましたが、アスファルトの上が走り辛く感じたので、A-LAP-Jはオンロード重視でオールテーレンにしています」

ボルクレーシングのTE37やCE28など、アルミ鍛造ホイールの軽さに惚れ込んでずっとレイズホイールを履き続けてきたひろさん。A-LAP-Jはジムニー専用ホイールのなかで最軽量を誇るだけあって、ばね下の軽さを実感している。「タイヤの性格もあると思いますが、純正に比べてより軽く転がる感じがします。2023-24シーズン限定カラーのマットトランスルーセントブラックがカッコよくて、納期が長いのを覚悟して注文しましたが、想定外に早く届いたのでRFMに間に合いました」

〈軽量MRスポーツでスーパーラップに挑む〉



今堀 徹さん
MR2
装着ホイール:VOLK RACING TE37SONIC SL

AW11の最後期型となる1989年式のMR2を新車の3年落ちで買って、しばしの休止期間を経て2014年にプチレストアを敢行してナンバーを再取得。以来コンディションを維持しながら大切に乗り続けている今堀さん。

「結婚して、子供が生まれると2シーターじゃ使い物にならなくて。でも処分することはできなかったので、ナンバーを切って車庫に眠らせていました。消費税が5→8%に上がる前にエンジン、ブレーキ、燃料系をオーバーホールして復活。ここまで来ると腐れ縁なので意地で維持している感じですね(笑)」

足まわりはアライメントも含めて地元のスペシャルショップにセッティングを委ねている。車高調はスピリットレーシング製で、純正ダンパーをメーカーに送りデータ取りを行なったうえで製作したワンオフ品。フェンダーとタイヤの被り具合が絶妙な、AW11のスタイリングが映える車高にセットアップ。ホイールは今堀さんが昔から憧れていたボルクレーシングのTE37の強度と剛性を強化し、タイヤとサスペンションのメカニカルグリップを引き出すTE37SONICをベースに、センターキャップレスやグラム単位の軽量化で-100gを実現したSL(スーパーラップ)をチョイス。車重1トン切りのライトウエイトスポーツを意のままに操る喜びを堪能している。

〈ラージサイズミニバンの王者に相応しいプレミアムホイール〉



Kさん
ヴェルファイア
装着ホイール:HOMURA 2×7FT

RFMの会場では先代30系が多くを占めるなか、早くも新型40系をGRパーツでカスタムして目を引いたのがKさんの愛車、ヴェルファイア。Kさんはヴェルファイアとしては初代となる(アルファードは2代目)20系からの乗り換えで、スタイリングや走り、装備などあらゆる面で大幅な進化を実感している。
「Zプレミア専用の、ブラックスパッタリング塗装の19インチホイールがカッコよく見えたので、色味や質感が似ているブラッククロームコーティングの2×7FTを選びました」

本来はスポーク系が好みだというKさんだが、ボディマスの大きいヴェルファイアにスポークの組み合わせだと足元が軽く見えるので、大径で足長に見えるY字スポークで、スポーティさを併せ持つ2×7FTが目に留まった。「エアロパーツはメッキを多用したモデリスタではなく、機能美をカタチにしたGRにしているので、ラグジュアリー系とは一線を画す2×7FTが似合いますね」

車高はタナベのサステックで程よくローダウン。ディーラーに入庫できる範囲内で品のいいカスタムを楽しんでいる。

<文=湯目由明/写真=岡 拓>

ドライバーWeb編集部

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