2023/11/02 新車

やっぱりセダンが本命!? 第3のクラウンは、後席足元スペースがミライより広く

3mのホイールベースが後席のゆとりをもたらす

トヨタは2023年11月2日、クラウン セダンを発表、11月13日から発売を予定している。価格はハイブリッド車が730万円、燃料電池車が830万円。

【画像】クーペライクなクラウンセダンの内外装

クラウンは2022年にこれからの時代のクラウンらしさを追求した4つの新しいモデルを発表。第1弾のクロスオーバーを皮切りに、2023年10月にはスポーツを正式発表。今回のセダンは第3のボディタイプで、2024年にはエステートがリリースされ、全ボディタイプが揃う予定である。



新しいクラウンの開発はセダンありきではなく、クラウンとは何かを徹底的に追求。その結果、クラウンの「革新と挑戦」というDNAを受け継ぎながら、ユーザーの多様な価値観やライフスタイルに合わせて誕生したのがセダンとSUVが融合したクロスオーバーだった。

こうした原点に立ち返った開発を経て、元来のクラウンのボディタイプであるセダンが誕生した。快適な乗り心地と上質な走りを持ちつつ、3mのロングホイールベースとボディのワイド化によってショーファーニーズを満たすくつろぎの後席空間を実現したという。燃料電池車では後席の足元が狭いミライに対して、より快適なスペースとした点が特徴である。



外観は「オーソドックスなセダンは作りたくない」というデザイナーたちの思いを反映。パーソナルにもビジネス用途にも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦し、FRプラットフォームを生かした水平基調の伸びやかなプロポーションにより、かつてのセダンにはない伸びやかで美しいたたずまいを実現している。フロントは鋭さとワイド感を強調するハンマーヘッドと、縦基調のパターンを持つ大型台形グリルを装着。リヤはワイド感を強調した横一文字のテールランプを採用している。



内装はおもてなしの心を込めた日本ならではの光による演出を採用。インパネ左右や前席足元、後席ドアトリムに64色に色替えが可能なLED照明を配置。行燈(あんどん)のような柔らかな間接照明となっている点が特徴である。




パワートレーンはハイブリッドと燃料電池の2つを用意。ハイブリッド車は新開発の2.5Lマルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載。エンジンと2つのモーターに加えて、有段ギヤを組み合わせることで、あらゆる車速域からの駆動力を実現。従来はエンジンの最高出力を使用できる車速域が約140km/hからだったが、このシステムでは約43km/hから使用可能になったという。



燃料電池システムはミライと同じ高性能FCシステムを採用、3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載する。航続距離はミライの約850kmに対して、クラウンは約820kmだ。



〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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