2023/10/27 コラム

電動化を前にやるべきこと マツダ ロードスターの開発主査に聞く【ジャパンモビリティショー2023】

●デイタイムランニングランプのデザインを変更し前後ライトをフルLED化

10月28日(土)〜11月5日(日)までお台場の東京ビッグサイトで開催される『ジャパンモビリティショー2023』。その一般公開に先立ち開催されたプレスデーで、マツダのブースに見覚えのあるお顔が。現在、NDロードスターの開発主査を務める商品本部の齋藤茂樹さんに、立ち話程度だがお話を聞くことができた。


●要求せずともみずからガッツポーズ(笑)の齋藤主査。「できる範囲でやりきりました!」

2019年の5月に中山 雅さん(現:デザイン本部長)からNDの主査を受け継いだ齋藤さん。先日、自身が開発を担当した特別仕様車の990Sが納車されたばかりだという。ちなみにボディカラーは、22年11月の一部改良で追加されたジルコンサンドメタリック。

齋藤「僕はロードスターにもすごくいい色だと思うんですけど、まわりからは『齋藤さん、ホイール替えて車高上げるの?』なんて、よく言われます(笑)」

― “サンド” ってだけに、なんとなくCX(SUV)系向けという印象がありますよね。そういえばKPCを入れた際に追加されたポリメタルグレーメタリック(筆者所有)が早くも絶版に…。よく見かけたので人気色だったと思うのですが。

齋藤「人気の有無というより新しいテーマカラーとして、ここ最近は2年周期で新色を入れています」

― 新色のエアログレーメタリックがその代わりということですね。今後は改良ごとに新色が期待できるかも?という感じでしょうか。ということは、「ジルコンサンド」とNDの組み合わせもゆくゆくは…。

齋藤「(笑)」

― 直近の10月に、NDの誕生から8年強にしての大幅な商品改良。最後の最後で大きな改良をぶち込んできましたね。これって、次に向けてのパイロットモデル的な位置付けなのでは…?

齋藤「いやいや、まだまだNDは最後じゃないですよ。これからも変えていきます。次のハナシはまだまだ。問題は次の次で。NEまではいけるけど、NFの型式はアバルト 124スパイダーで使っちゃっているから使えない。だから“NG”。NGロードスターってねぇ…(笑)。それは置いといて、直近の課題は2025年の騒音規制です。そこまでは」

― 以前、主査に就かれた際のインタビューではシートも変えたいと言っていましたが。

齋藤「たぶん、ちょうどシート(の開発)をやっていたころですね。RS用のレカロをベースにいろいろやってみましたが、NDはディメンションの関係で、シートのレイアウトがホントぎりぎりで…」

― シートの改良は、次期型以降ということですね。

齋藤「NDではちょっと厳しいと思います。もうひとつやりたかったのがセル。現行型でも始動時にエンジン音を高める演出をしていますが、その前の『キュルルル、ブォーン』っていうのをやりたかった。わかります? 気分がアガりますよね(笑)」

― こちらも次に期待ということで(笑)。


●マツダブースではコンセプトカーや新型のほか、クラシックレッドのNAも展示


●すでに別記事でお伝えした2/3スケールの子供向けNDも。スケール感、わかります?

ドライバーWeb編集部

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