2023/10/03 コラム

圧巻のビッグスケール! レゴ テクニック「ヤマハ MT-10 SP」を組み立ててみた

レゴ テクニック「ヤマハ MT-10 SP」

小さなブロックを思い思いのカタチに組み上げ、創造力を育む知育玩具として人気のレゴブロック。子どものころに触れ、いろんなアイディアをカタチにした経験を持つ人は多いはず。
 
そんなレゴの魅力を、大人でも楽しめるようにさまざまな趣味に合わせて製品化したのが「大人レゴ」。
 
なかでもレゴ テクニックは、クルマやバイク、飛行機などに実際に動くギヤボックスなど多彩なギミックを搭載し、組み立てながらその機構を理解することができるうえ、実物さながらに仕上がるディテールは、所有欲を満足させるのに十分。
 
レゴ テクニックの最新モデルがヤマハのハイパーネイキッドバイク「ヤマハ MT-10 SP」で、じつはヤマハのモデルがレゴ製品となったのはこれが初めてである。
 
この製品は“The king of MT”と称されるフラッグシップモデルを1/5スケールでリアルに再現。心臓部である水冷4気筒エンジンやギヤボックスなどを搭載し、組み立てながらエンジンから発生した駆動力を、ギヤボックスを介して後輪タイヤに伝える仕組みを知れる。しかもギヤボックスの変速機構により、左足のフットレバーによる変速操作まで再現しているのだ。
 
さっそく、レゴ テクニック ヤマハ MT-10 SPを組み立てていく。
 
完成すると全長44cm×全幅15cm×全高25cmにもなる。実車の1/5のサイズ相当のビッグスケールだけにパッケージサイズも大柄。

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中には組み立てていく手順ごと、6パートに分かれた袋とタイヤ、それとホイールとフロントフォークが入った袋が入っている。
 
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部品総数は1478パーツもあり、作り応えは十分感じられるはず。対象年齢は18歳以上というのも納得。
 
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■パート1:まずはフレーム組み立て
 
パート1の袋を開封。ここではフレームを組み立てるようで、細かなパーツがたっぷりと入っていた。

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組み立て説明書はイラストで表され、基本的に文章はないのはレゴ共通仕様。
 


作業しやすくするためにパーツごとにまとめておくのはお約束(!?) どんなパーツが入っているかをあらかじめ把握しておくにも有用で、作業効率を高めるうえでも大切だったりする。1500弱のパーツを組み立てるのだから、時間もそれなりにかかるはず。参考までにパートごとの組み立てにかかった時間も記する。
 
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パーツのサイズがわかるように実寸表記があり、これに照らし合わせてパーツをチョイス。ただし、ある程度レゴの組み立て経験がある人を対象とするためか、実寸表記があるのは最低限の印象。
 


組み立てていくと、4本のエキパイが2本に集合してキャタライザーに向かう排気管まわりのカタチが姿を現した。

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フレームの組み立て終わると、かなりのビッグスケールであることを予感。ちなみに袋を開けてからここまででかかった時間は約1時間半。
 


 
■パート2:ギヤボックスの組み立て
 
パート2はギヤボックスの組み立て。レゴ テクニックならではの、ギヤやピストンなどのギミックパーツがたっぷりと入った袋だ。
 
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小さなチェーンパーツを連結。使用数は64個だが、スペアパーツも入っているのでしっかりと数をチェックしよう。

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ギヤの組み込み。途中でゴムリングを組み込む。なぜここに?と不思議に思うが、組み上げていくと納得、となる。
 
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3速の変速機構を再現するためのシフトドラム(カムパーツ)を含むギヤを組み立てていく。

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カムの取り付け位置を間違えないように拡大イラストがある。位置が違うとうまく変速しないので要確認。ギヤボックスの完成までは組み込んだ位置を保持しておく。
 
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たまに狭いところ小さなパーツを組み付ける場面もあった。大人の指だと手が入りにくいもどかしさ。
 
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ギヤボックスの完成。ギヤまわりよりも変速用のカムが目立つ。手動操作レバーでちゃんと変速するかを確認。N(ニュートラル)位置から前に1段倒すと1速、後ろに倒すごとに2速、3速と使用するギヤが入れ替わる。バイクの変速操作を完全再現! 先ほどのゴムパーツはシフトレバーを定位置に保持するためのものだった。パート2の組み立てに1時間を要した。
 
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■パート3:エンジンユニットの組み立て
 
パート3はMT-10 SPの心臓部である水冷4気筒エンジンの組み立て。

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横置き直列4気筒のシリンダーにピストンとクランクを組み付けていく。
 
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ギヤボックスと合体。パワーユニットらしくなってきた。
 
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ラジエターを再現したパーツを組み立てる。レゴブロックらしい板パーツがここで登場。
 
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リアル感を高めるステッカーを貼り付ける。
 
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パワーユニットが完成。ビッグバイクならではの大柄なパワーユニットは存在感たっぷり。手動変速レバーの操作とチェーンをまわすことで、変速するようすを確認できる。完成するとギヤボックスが見えづらくなるので、レゴ テクニックの醍醐味でもあるギミックを堪能するべく、ここでしっかりと変速機構を観察しておくことをオススメする。

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組み上がったパワーユニットとフレームを合体。チェーンの引き回しに注意。だいぶ塊感が高まった。このパートも約1時間かかった。

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■パート4:リヤ足まわりの組み立て
 
パート4はリヤサスペンションとタイヤの組み立て(写真は前後タイヤパーツ込みだが、フロントまわりは後ほど)。

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だが、最初に組み上がったのは展示用台座。これまでに組み立てた部分を乗せて、足まわりを装着していくためだ。
 
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サスペンションアームにショックアブソーバーパーツなどを組み付ける。
 
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タイヤをホイールに組み付け、ブレーキローターなどを装着。フレームとリヤセクションを合体して完成。タイヤをまわせばチェーンを介してピストンも上下運動。パーツ点数はさほど多くはなかったが、ここでも約1時間かかった。
 
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■パート5:フロントまわりの組み立て
 
パート5はフロントの足まわりやハンドル、ライトなどを組み立てる。
 
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倒立式フロントフォークをステムに組み込む。
 
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タイヤまわりやハンドルを組み立てた後、燃料タンクを乗せる(組み込む)とかなり乗れる(?)形に。
 
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ライトユニットはライトケースに相当するパーツにクリアパーツを差し込み、本体にプロジェクタータイプの2眼ヘッドライト取り付ける。ここまででこのパートの作業は終了。こまかなパーツの組み立てがあったので約1時間20分かかった。

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■パート6:シールドやシートの組み立て
 
最後の袋となるパート6では、フロントシールドやシートまわりなどの外装、マフラーなどを組み立てる仕上げ作業。作業時間は1時間だった。
 
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■完成!
 
レゴ テクニック「ヤマハ MT-10 SP」の完成である。4気筒エンジンを積むフラッグシップハイパーネイキッドの塊感は、まさに実車さながらのフォルム。

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タイヤをまわせばピストンは動くし、シフトレバー操作でギヤ比が変わりピストンスピードも変化するなど、リアルさを追求したギミックは“ホンモノ”を知る人ならまさに垂涎もの。

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完成させるのに約7時間弱を要したのだが、パッケージを手にしたときから組み立て、完成まで、ずっと続くわくわく感や期待感、満足感はまさにレゴの真骨頂。大人になってもこういった感覚を味わえ、楽しめるのもまたレゴならではだろう。

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1/5スケールで再現した精巧なフォルムに、手で触れても、飾っても満足度の高い仕上がりを実感できるハズだ。
 
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ちなみにドライバー2023年11月号では、このレゴ テクニック「ヤマハ MT-10 SP」を読者プレゼントとして掲載しているので、欲しい人はぜひ応募してほしい。(もちろん未開封・見組み立て品です)
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉
 

LEGO and the LEGO logo are trademarks of the LEGO Group. ©2023 The LEGO Group.Yamaha, the Tuning Fork Mark, MT-10 SP and the likeness there of are trademarks of Yamaha Motor Corp., USA & Yamaha Motor Co., Ltd used under license.

ドライバーWeb編集部

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