2018/01/14 ニュース

[TAS2018]Zファンにはクリティカルヒット!? ホンダアクセス「Re:Z」

「水中メガネ」が懐かしい!

東京オートサロン2018のホンダアクセスブースに飾られていた、一際目立つブルーのノスタルジックなハッチバック。「Re:Z(アールイーゼット)」と名付けられたこのクルマ、じつはCR-Zをベースにしたカスタムコンセプトモデルだった。名前にもある「Re」とは、リラックス・リノベーション・リユース・リバイバルの意味を含む。なかでもリバイバルの言葉にビビッときた人も多いのではないだろうか? それはこのクルマのリヤビューを一目見ればわかるだろう。太い黒縁ガラスは、まさに「初代ホンダ Z」なのだ。
●このクルマを象徴する「水中メガネ」のリヤガラス。初代Zのようにガラスハッチとして開閉も可能だ。リヤフェンダーの張り出しからリヤエンドにかけての連続的なラインがキレイ
開発デザイナーの中野達也氏は、「Zが大好きで、このリヤビューを作るのが夢でした」と語る。Re:ZはCR-Zのボディがベースだが、このリヤまわりはボディを延長して難しい造形を出している。「CR-Zは横から見るとリヤエンドをブツッと切ったようなデザインでしたが、水中メガネを生かすには本来持っているサイドの張り出したボディラインも生かす必要がありました。結果的にボディは伸びていますが、グラマラスなラインは強調されたと思います」。驚いたことに、このリヤまわりはすべて作り変えたわけではない。なんと、フェンダーはCR-Zのそのものを流用しているのだ。聞いた時には耳を疑ったほど。リヤバンパーへとキレイに繋がっているラインを見ると、とても信じられない。まさにリノベーションとリユースの賜物だ。結果的にはシューティングブレークのような形のクーペワゴン的な仕上がりにも見える。中野氏はこのクルマをデートカーと想定してデザインしたらしい。「Zを懐かしんでくれる世代のカップルももちろんですが、若者にも目を向けています。CR-Zを中古で買ってこんなリノベーションをしてくれたらという願いも込めてです」そう語ってくれた。ヘッドライトはNワン、リヤコンビランプはモビリオスパイク、ステアリングがステップワゴン、印象的なブルーのボディカラーはバイク用のカラーと、社内のものを有効利用して作られている、Re:Z。カスタムプランとして市販化を期待したい1台だ。
●フロントまわりは、Aピラーより前はすべて交換。S660ネオクラシックコンセプトにも似た、可愛らしいフロントマスクになっている
 
●リヤシートは簡易的なものなので、ほぼ2シーターとしての利用を想定している。延長したボディはそのままラゲッジルームの延長になり、ゴルフバッグが縦に収まる長さを確保した
 

RANKING