年明けの風物詩、ダカール・ラリーが2020年もスタートした。今年の開催地は、中東サウジアラビア。09年から19年までの南米から大きく舞台を移し、1月5〜17日までの12日間で争われる。
バイクやバギーなどさまざまな二輪、四輪車両が入り乱れて走るラリーレイドの最高峰、ダカール・ラリー。今年の注目は、ついにワークス参戦となったトヨタGAZOOレーシング(TGR)のハイラックスが王座を守れるかだろう。19年のペルーで、ハイラックスに乗り自身3度目の総合優勝を果たした、ナッサー・アルアティヤを筆頭に、09年の覇者ジニール・ドゥビリエ、12年からダカールに参戦しているベルンハルト・テンブリンク、そしてF1王者のフェルナンド・アロンソと強力な4台体制で王座防衛を目指す。
なかでもアルアティヤは、カタール出身で中東の砂漠ステージを得意とするドライバー。初開催のサウジアラビアでも、「砂漠の王者」の異名をもつアルアティヤは速さを見せてくれるはずだ。
そして、TGRに対抗するライバル勢も強豪が揃う。まずは二輪駆動のプロトタイプバギーで挑む、ミニ。昨年から刷新した新型マシンのミニ ジョンクーパーワークス バギーを、史上最多二輪四輪合計13度の優勝を誇るステファン・ペテランセルと、WRCとダカールを両方制したカルロス・サインツに託す。
1996年から23回出場を続ける2度の王者ナニ・ロマは、ボルクヴァルトの4WDマシン、BX7で参戦。WRCにも参戦していたアブダビの王子ハリド・アルカシミも、やはり中東の砂漠を得意とするドライバー。2016年からダカールを3連覇した最強二輪バギー、プジョー3008DKRを駆りポディウムを狙う。ほかにも、4WDマシンのミニ ジョンクーパーワークスで参戦する、プルジゴンスキやテラノバ。地元サウジアラビアのハイラックス使いである、アルラジなど強豪がエントリーしている。
四輪部門の優勝争いのほかに、もう1つの注目は日本勢の活躍だ。
市販車部門(T2クラス)では、現在6連覇中のチームランドクルーザー トヨタオートボデー(TLC)が、今年も2台体制で参戦。トヨタ車体の社員でもある日本人ドライバー、三浦昂が2度目の優勝を目指す。
そして、トラック部門排気量10リットル未満クラスで現在10連覇中の、日野チームスガワラも目が離せない存在だ。「リトルモンスター」と呼ばれダカールファンからも人気の高い、日野レンジャーを今年も2台エントリーしている。菅原照仁が今までのキャブオーバータイプを、塙郁夫が北米モデルのボンネットタイプをそれぞれドライブする。
二輪部門では前人未到の18連覇を誇る絶対王者KTMが、勝利経験のあるライダーを今年も揃え、盤石の体制。ホンダワークスがこれを破れるか? この争いも注目だ。
ラリー初日のステージ1は、サウジアラビアの西海岸ジェッダからアル・ワジュまでの319km(総走行距離752km)で争われた。早速待ち受けていた砂漠のステージでトップタイムを奪ったのは、ミニの4WDマシンに乗るリトアニアのドライバー、バイドタス・ジャラ。2、3位にはペテランセルとサインツのミニバギーコンビがつけ、これにアルアティヤとテンブリンクのTGR勢が続いた。
ランドクルーザーで走るTLCの2台は総合47、48位でステージフィニッシュ。三浦がクラス1位で終えている。
日野チームスガワラの2台は、菅原の512号車が13位、塙の519号車が19位でそれぞれ完走した。
<文=driver@web編集部・青山 写真=Redbull/TGR/HINO>
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