2019/10/03 イベント

【東京モーターショー2019】ガスタービンエンジン搭載の電動SUVとハイト軽ワゴンコンセプトに注目!三菱自動車が出展概要を発表

三菱自動車は2019年10月3日、東京モーターショー2019の出展概要を発表した。注目は世界初披露となるスモールサイズの電動SUVコンセプトカーMI-TECH CONCEPT(マイテックコンセプト)」と新型軽コンセプトカー「Super Height K-Wagon Concept(スーパーハイト軽ワゴンコンセプト)」の2台。

ガスタービン発電のスモールSUV

スモールサイズの電動SUVコンセプトカーについては、9月18日に一部情報が公開されていたが、今回は名称とより詳しい車両概要を明らかにした。ボディサイズなどは明らかにされていないが、公開されたシルエットを見ると、パワーユニットを車両後部に搭載した2シーターモデルのようだ。「MI-TECH CONCEPT」は「光と風を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」がコンセプト。軽量・小型化した新しいプラグインハイブリッドEV(PHEV)システムや、4モーター方式の電動4WDシステム、先進の運転支援システムと予防安全技術をスモールサイズに凝縮した、三菱自動車のブランドメッセージである”Drive your Ambition”を体現するコンセプトカーだという。具体的には、PHEVシステムをスモールサイズのSUVに搭載するために、発電用エンジンを従来のガソリンエンジンに代えてガスタービンエンジンを採用。軽量・小型化を図っている。EV走行モードおよびシリーズ走行モードで、電装車ならではの滑らかで力強い走りを実現する新しいPHEVシステムとしている。電動4WDシステムは、モーター2基で構成する同社独自の「デュアルモーターAYC」を前輪と後輪にそれぞれ搭載した4モーター方式の「Quad motor(クアッドモーター)4WDシステム」を採用。四輪すべてに最適な駆動力を伝えることを可能とし、日常では安心・安全な思いどおりの操縦性を実現。オフロードでは圧倒的な走破性を発揮する。先進運転支援技術や予防安全技術の提案としては、先進の光センサーを用いたセンシング技術により検知したさまざまな情報を、フロントのARウインドーに映し出すヒューマンマシンインターフェース(HMI)を搭載。ドライバーに的確な注意喚起を行うとともに、ステアリングおよびブレーキ操作をサポートする運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」、衝突被害を回避または軽減する予防安全技術も搭載。ドライバーに安心・安全、そして運転する喜びを提供するとしている。 

MI-TECH CONCEPTの世界観をVRで体験できる

ブース内では、コンセプトカーをさまざまな角度や距離から見られるVR展示も行う。テーブルの上にコンセプトカーを説明する映像が映し出され、回転、拡大、縮小、シーンの切り替えなどをVRゴーグルを通して俯瞰視点で体験できる。加えて、まわり込んだり、のぞき込んだり、下から見上げるなど自由に移動してアングルを変えて楽しめるなど、「MI-TECH CONCEPT」の世界観を体感できる仕掛けを用意している。  

次期型eKスペースのコンセプト!?

「Super Height K-Wagon Concept」は、公開されたシルエットから察しが付くと思うが、登場間近の次期eKスペースを示唆するコンセプトカーといってよさそうだ。説明によると、「いろいろなところに行ってみたい、もっと遠くまで行ってみたい」というドライバーの気持ちに応える新世代のスーパーハイト軽ワゴンとしている。スーパーハイト軽ワゴンならではの広々とした居住空間を実現し、同カテゴリーで求められる性能と機能を盛り込みながら、三菱自動車らしいSUVテイストのデザインを実現。ということで、eKクロスと共通する顔つきである。居住空間を最大化させながら、キビキビと小気味よい走りを実現し、高速道路同一車線運転支援技術の「MI-PILOT」や、衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシストなど「サポカーSワイド」に該当する予防安全技術を採用するとのことだから、やはり、ほぼ次期型eKスペースといっていいだろう。 

「ミツビシエンゲルベルグツアラー」を日本初公開

このほか、2019年3月のジューネーブ国際モーターショーで世界初披露したミドルサイズの電動SUVコンセプトカー「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(ミツビシエンゲルベルグツアラー)」を日本初公開する。ブース内では「電動 DRIVE HOUSE」を説明するコーナーも設置。電動車、V2H充放電機器、太陽光パネル、家庭用蓄電器などで構成するV2Hシステムをパッケージ化して、販売・設置からアフターメンテナンスまでをワンストップ化したサービスで、これを会場で確認できる。三菱自動車のブースは東京ビッグサイト西2ホールにある。ほかに青海展示場では子供が職業体験ができる「キッザニア」の東京モーターショーバージョンを展開。デザイン体験ができるとのこと。青海会場と東京ビッグサイトを結ぶプロムナードにも車両展示を行うほか、デリカD:5とアウトランダーPHEVでの公道試乗や三菱自動車のイベントでおなじみの、45度の傾斜を登る、4WD登坂キット同乗体験(デリカD:5およびエクリプス クロス)も実施するとのことだ。 三菱自動車の東京モーターショー2019スペシャルサイトは↓↓https://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/motorshow/2019/tms2019 〈文=編集部〉 

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