2018/08/16 ニュース

HALOを初搭載したSF19のテスト。ドライバーからは賛否両論?

今週末の第5戦もてぎでも、デモ走行が見られるぞ!

スーパーフォーミュラの来季車両「SF19」の第2回テストが、7月31日と8月1日の両日、富士スピードウェイで行われた。今回のテストでは、前回のホンダに加わりトヨタ陣営も参加。ホンダ陣営はチーム無限の山本尚貴、トヨタ側はJMS P.MU/CERUMO・INGINGから石浦宏明と国本雄資のチャンピオン経験者3名がテストを担当した。
 通常のテスト走行に加え、今回はドライバー保護システムの「HALO(ヘイロー)」を車両に取り付けたテストも兼ねていた。このヘイローは、FIA(国際自動車連盟)が定めたドライバーの頭部保護システムで、今季のF1とF2から採用されている。素材はチタン合金で本体重量は7kgほどだが、モノコック裏に隠れている固定装置等を含めると20kg弱の重さになる。写真の通り、ドライバーの視界に入るものなので、今回は走行中の視界確認と緊急時の脱出を含めた乗り降りのテストが中心となった。
©️Redbull ●FIAは今年からF1とF2にHALOの装着を義務付けた。フォーミュラEもまもなく開幕するシーズン5から全車装着される。写真は2018年シーズンのレッドブルF1マシン
テストは3セッション行われ、ホンダ、トヨタ両者にそれぞれヘイローが取り付けられ走行。3人のテストドライバーはSF19に関してはよくなった点を前向きにコメントしていたが、ヘイローに関しては一考ありのようだ。ホンダを担当した山本尚貴は、「視界的にも問題なさそうだし、確かに安全面を考えれば一刻も早く導入して欲しいとも思う。だが、一番懸念されるのはいざアクシデントが起きたときに、レスキューの人たちが速やかに救出できるかという点。ピット内でクルーがシートベルトを締めるのに手こずっている姿を見ると、開閉式にしたりだとか改良の余地はあると思う」とコメントした。
●手前から、山本尚貴、石浦宏明、国本雄資の各ドライバー。囲みインタビューでは「SF19のクルマ自体はすごく乗りやすい」とコメントしている。HALOについては、歓迎できる装置ではあるが改良の余地もあると考えているようだった
来季ヘイローがSF19に装着されるかは、現時点では不明。開幕まで徐々に明らかになっていくだろう。なお、8月18日(土)と19日(日)の両日には栃木県のツインリンクもてぎで、スーパーフォーミュラの第5戦が行われる。SF19はそこでもデモ走行を予定しているので、見てみたい人はもてぎまで足を運んでみよう!

スーパーフォーミュラ オフィシャルサイト
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