2018/07/13 ニュース

大開口&背高&フラットフロアで”でっかく使える”軽バン、ホンダ「N-VAN」デビュー!!

ホンダは2018年7月12日、新型軽商用バン「N-VAN(Nバン)」を発表、全国のホンダ販売店で7月13日に発売した。価格は126万7920〜179万9280円。Nバンは、働く人の声を取り入れ、使いやすさや走行性能、安全性能などを追求した軽バンとして開発された。Nバンの登場を前に、アクティバンと軽ワゴンのバモス/バモスホビオが販売を終了したことからもわかるとおり、それらの後継モデルという位置づけだ。 

仕事に、趣味に、幅広く使える

今回、軽ワゴン(乗用)モデルの設定はない。軽バンとしての機能性を追求した「G」と「L」グレード、これにインテリアの質感を高め、便利な装備や豊富なカラーバリエーションで個性を際立たせた「+STYLE」を設定。商用としてだけではなく、幅広い用途で使用できるモデルとしている。


●L(タフタホワイトⅡ)

使い倒せる商用グレード

エクステリアは、スクエアなフォルムで”荷物を積める”や”使える”がわかる機能美と、フレンドリーなフェイスデザインによる安心感、ボディサイドとリヤゲートに入る3本のビードで力強さを強調し、信頼感を表現。これらにより、商用グレードの「G」と「L」は、働くクルマらしいスタイルを獲得。ボディカラーはタフタホワイトⅡとルナシルバーメタリックの2色展開だ。


●+STYLE FUN(プレミアムイエローパールⅡ)

丸目で優しい表情の「+STYLE FUN」

対して、「+STYLE」はレジャーユースを意識した2つのスタイルを展開。「+STYLE FUN」は丸型のヘットライトによるファニーなルックスに加え、フロントグリルをボディ同色化。プラチナ調クロームメッキ加飾により、商用モデルに見えないスタイルとした。 


●+STYLE COOL(プレミアムベルベットパープルパール)

ローフォルムがカッコイイ「+STYLE COOL」

「+STYLE COOL」は、フロントグリルやリヤのライセンスガーニッシュなどをクロームメッキ化。クリアタイプのリヤコンビランプを採用。さらにロールーフ仕様とすることでスタイリッシュなフォルムとしている。
 
ボディカラーは、「+STYLE FUN」にプレミアムイエローパールⅡ、「+STYLE COOL」にプレミアムベルベットパープルパールの専用色を設定。両車で選べる新色のガーデングリーンメタリックを含む6色と合わせて、それぞれ7色から選べる。一見すると商用モデルらしからぬ仕立てとなっている。 

低床&スクエアボディ、助手席側センターピラーレスで使い勝手が◎

Nバンはスーパーハイト型軽自動車「Nボックス」のプラットフォームをベースに、助手席側は軽バン初のセンターピラーレス構造を採用。スクエアなボディや、ホンダ自慢のセンターアンクレイアウトが生み出す低床化技術による優れた積載性。それに助手席側からの荷物の積み降ろしをしやすくしたのが、Nバンの大きな魅力だ。 

さらに、リヤシートだけでなく、助手席もダイブダウン構造とすることで、助手席から荷室までフラットな床面を実現。最大スペース長は2650mmと、1800mm×900mmサイズのコンパネや畳などが余裕で積載できる。また、助手席足元付近や荷室床面などには計8個のタイダウンフック(荷掛フック)を装備するので、大きな荷物や自転車、バイクなどを固定できる。 

荷室は、リヤコンビランプを極細の縦型デザインすることで開口幅も広く、低床設計と相まってスクエアで広い開口部を実現。助手席側のワイドな開口と2つの大開口からアクセス可能とした「ダブルビッグ大開口」も見どころの1つ。交通量の多い場所や狭い場所など、作業する場所が限られているときや、複数人での積み降ろしなどに便利に使える。
 

●+STYLE FUNのインパネ

収納が豊富で使い勝手に優れる室内

インテリアは商用というだけあり、使い勝手へのこだわりが強く出ている。水平基調のインパネは、助手席側にアッパートレイとロートレイの2段構造としたほか、スマホなどの充電コードを収納できるポケットなどもある。ドリンクホルダーは角形の紙パック飲料も置ける。

 
シートは、運転席に腰をしっかり支えるサイドサポート付きの背もたれを採用。シートフレームは乗用車と同等サイズで、長時間乗っていても疲れにくくしている。座面はフラット形状で乗り降りのしやすい高さに設定し、右側は縫い目のない1枚生地を張り込み、頻繁な乗り降りでも破れにくくしている。

助手席は、ダイブダウン格納によるフラットな床面との両立を図るため、座面、背もたれとも小ぶりな作りだ。リクライニングはするが、前後のスライド調整機構がなく、座り心地は割り切っている印象だ。後席は5:5分割のダイブダウン格納式。荷室優先のパッケージングのためシートバックはかなり低く立ち気味だ。ただし、「+STYLE」には背中を支えられるよう”リヤシートピロー”を装備する。 

エンジンはNバン専用セッティング

走行性能は、積載による負荷に対応するため、Nボックスのエンジンをベースに最適化。グレードにより自然吸気(NA)エンジンもしくはターボエンジンを設定。いずれも低速からトルクのあるセッティングとしている。■エンジン諸元〈自然吸気エンジン〉最高出力:39kW(53ps)/6800rpm 最大トルク:64Nm(6.5kgm)/4800rpm〈ターボエンジン〉最高出力:47kW(64ps)/6000rpm 最大トルク:104Nm(10.6kgm)/2600rpm  

商用にチューンしたCVT

トランスミッションはすべてのモデルにCVTを設定する。これはホンダの商用車向けとしては初採用となり、Nボックス用をベースにギヤやベアリング、ベルトなどを強化するとともにレシオカバレッジを最適化するなど、強度と耐久性を確保。駆動力の最適化により、積載時の発進駆動力を保ちつつ、燃費や静粛性にも考慮している。 

MTはS660用を専用チューン

NAには軽商用車初の6速MTを用意。こちらはS660のユニットをベースにFF化し、ギヤやクラッチなどを強化。必要な駆動力の確保と、高速巡航の静粛性を向上させるため1速と6速のギヤ比を変更するなど、Nバンに最適化させている。 


「ホンダセンシング」搭載で安全性能も抜かりなし

安全運転支援システム「ホンダセンシング」をホンダの軽バンとして初採用。8つの機能(衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、ACC〈アダプティブクルーズコントロール〉(※1)、路外逸脱抑制機能、LKAS〈車線維持支援システム〉(※1)、誤発抑制機能(※1)、標識認識機能、先行車発進お知らせ機能)に加え、後方誤発進抑制機能とオートハイビーム(※2)を搭載。安全性能も抜かり抜かりがない。※1:6速MTは装備されない。 ※2:GホンダセンシングとLホンダセンシング除く 

軽バンは維持が面倒!? なんてことはない!

軽バン=4ナンバーの軽貨物車であることで、購入検討時に躊躇しまうという人もいるのではないか? 4ナンバー軽貨物車は、5ナンバー軽自動車と比べて自動車税の負担が軽減されるから、ランニングコスト面では優位性を持つ。ただし、初回の車検は4ナンバーの普通乗用車と同じ2年となっている。そして2回目以降は普通車と同じ2年ごとだから、4ナンバー普通貨物車の1年ごとよりも貨物車を所有するわずらわしさはないはず。Nバンが気になるなら、ぜひ実車を確認してみてほしい。 

[バリエーション&価格]

〈660ccターボ・CVT〉+STYLE COOL ターボ ホンダセンシングFF:166万8600円/4WD:179万9280円+STYLE FUN ターボ ホンダセンシングFF:166万8600円/4WD:179万9280円〈660cc・CVT&6速MT〉+STYLE COOL ホンダセンシングFF:156万0600円/4WD:169万1280円+STYLE FUN ホンダセンシングFF:156万0600円/4WD:169万1280円L ホンダセンシングFF:134万1360円/4WD:145万0440円G ホンダセンシングFF:126万7920円/4WD:137万7000円
Nバンの詳しい情報はこちら  
ホンダhttp://www.honda.co.jp

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