2018/05/30 ニュース

ホンダジェットがアップグレードして「エリート」に! 航続距離アップや快適性などを向上

ホンダの航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニーは、2018年5月28〜31日までスイスのジュネーブで開催されている欧州最大のビジネス航空ショー「EBACE2018(European Business Aviation Convention & Exhibition)」で、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の最新型「HondaJet Elite(エリート)」を世界初公開した。「HondaJet Elite」は、主翼上面配置されたエンジン形状や自然層流翼型、自然層流ノーズ、一体成形複合材胴体などHondaJet 独自の技術を継承しつつ、最新の技術と装備によりアップグレードされたもの。航続距離は従来(2265km)に比べ約17%(396km)延長し、クラス最長の約2661km(1437ノーティカルマイル:NBAA IFR Range)を実現。このほか、高周波のエンジンノイズをインレット構造の変更で低減し、客室内の静粛性を向上。さらにアビオニクスシステムの進化による離着陸時および飛行時の安定性や安全性強化などが図られている。燃焼効率にも優れ、同等サイズの双発ビジネスジェット機よりも温室効果ガス排出量を低減。これらにより、小型ジェット機としてクラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費機能、静粛性、室内サイズ、そして航続距離を実現している。このほか、ボディカラーに特別色アイスブルー/ルビーレッド/マナークオレンジの3色をオプション設定した。2015年12月に米国で型式証明を取得したHondaJet。2017年までに欧州やカナダ、ブラジルなどでも型式証明を取得。2017年のデリバリー数は43機と小型ジェット機カテゴリー1位になった。また、2018年になってからは中国でディーラーが稼働。フランスのエアタクシーサービス提供会社から16機を受注するなど、HondaJetは世界に広がっている。アップグレードされた「HondaJet Elite」を日本の空でも早く見てみたい!! 

[HondaJet Eliteのおもな特徴]

・航続距離:クラス最長の1437ノーティカルマイル(約2661km)・ノイズ低減エンジンインレット(空気取り入れ口構造):エンジンインレットに、客室内のノイズを低減する新構造を採用・飛行マネジメント機構:すべての飛行フェーズにおいて速度や巡航高度、燃料消費率などを最適化する飛行計画を自動生成・離着陸距離マネジメント機能:気温や標高、機体重量などに基づき必要滑走路長、Vスピードおよび適正な上昇/進入角度などを自動計算・機体安定性および安全性強化機能〈オプション〉:運用限界を超える領域での飛行を防ぐ機能・ゴーアラウンド時の自動操縦機能〈オプション〉:ゴーアラウンド時にも自動操縦機能を保持し、パイロットの負荷を軽減・機体カラーに新しい特別色を追加〈オプション〉:アイスブルー(Ice Blue)/ルビーレッド(Ryby Red)/マナークオレンジ(Monarch Orange)の3色を追加・Bongiovi(ボンジョヴィ)オーディオシステム〈オプション〉:航空業界初のスピーカーレス室内音響システム・その他機内装備〈オプション〉:ベルト付き化粧室シート、新デザインギャレー(厨房)、2トーンカラーの皮革製エグゼクティブシート 
ホンダhttp://www.honda.co.jpホンダジェットhttp://www.honda.co.jp/jet/ 

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