NEXCO東日本は2018年3月20日、平成29年度「NEXCO東日本 新メニューコンテスト」の決勝大会を開催した。
これは、NEXCO東日本管轄のサービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)において、地域の特徴や特色を生かした個性的で魅力のある店舗を目指し、その”華づくり”の一環として毎年行われるもので、今回で12回目となる。42店舗がエントリーし、それぞれが考案した独創アイデアの新メニューを2017年11月1日から各店舗で販売。12月に7ブロックに分かれた予選会が行われ、これを勝ち抜いた10作品が決勝大会に挑んだ。決勝大会は食糧学院 東京栄養食糧専門学校(東京都世田谷区池尻)で行われた。審査員長に四川飯店グループオーナーシェフである陳 建一さんを迎え、特別審査委員は食糧学院 東京調理製菓専門学校 校長の拓殖末利さんや、審査委員には大食いグルメアイドルで「NEXCO東日本SA・PAグルメアンバサダー」を務めるもえのあずきさん、高速道路のB級グルメレポーターの川瀬良子さん、モータージャーナリストの岩貞るみ子さん、ネクセリア東日本代表取締役社長・村山和夫さんら総勢6人が、全メニューを試食してグランプリを決めた。
●審査委員長の陳 建一さん(左)と、もえのあずきさん(右)
●川瀬良子さん(左)と特別審査員の拓殖末利さん(右)
●村山和夫さん(左)と岩貞るみ子さん(右)
今回のテーマは「地元食材をアレンジしたごちそうメニュー」
作品は「テーマとの整合性」、「視覚」、「試食」の3つのカテゴリーについて審査される。「テーマとの整合性」では、地元食材が効果的に使われているか? や、開発ストーリーやネーミングが合っているか。「視覚」では、見た目でのおいしさの表現だけでなく、SNS映えする工夫がなされているか。「試食」は、味についての評価はもちろんのこと、1500円という価格に見あう内容となっているか。などがチェックされた。
開会式の後、審査員による調理会場の見学が行われた。
出場者によるプレゼンテーション。持ち時間3分で施設紹介や作品、使われる素材などを独自色を出しながら説明していた。
それぞれの料理を6分間で試食。10作品分すべての料理を口にして、味やメニューのバランスなどを総合的に評価し採点。
グランプリは「君への手紙〜TOMOBE SA "FT."M.STYLE〜」
グランプリの栄誉を勝ち取ったのは、常磐自動車道・友部SA(上り)/東武食品サービスの「君への手紙〜TOMOBE SA "FT."M.STYLE〜」
グランプリを受賞した常磐自動車道・友部SA(上り)の菅沼眞二シェフは、「グランプリを受賞できてほんとうにうれしく思います。”新メニューコンテスト”ということで、日本そばにデュラムセモリナを混ぜるという新しいチャレンジに挑みつつ、SNS映えを意識したコラボ器や、女性のあいだで流行しているチーズを取り入れた渾身のメニューを考案しました。今回はみんなで勝ち取った賞だと思います」と語った。 準グランプリは、東北自動車道・長者原SA(上り)/グリーン・グリーンの「伊達なcuisine誉~政宗公の城下食彩探訪~」
審査員特別賞は、東北自動車道・岩手山SA(上り) /岩手県北自動車の「ボヌール八幡平」と、東北自動車道・那須高原SA(下り)/ロイヤルホールディングスの「栃木おもてなし3段御膳」
●「ボヌール八幡平」東北自動車道・岩手山SA(上り)
●「栃木おもてなし3段御膳」東北自動車道・那須高原SA(下り)
審査員長の陳 建一さんは決勝大会について、「12回目のコンテストとなりますが、今回もたいへんすばらしい作品に出会えました。みなさんの顔を見て、その思いに触れると、料理人はもちろんのこと、お客様に対してサービスする人たちの顔も思い浮かぶようです。」と語った。審査については「作品はすばらしいものばかりで、審査に疲れました。みなさんの熱い思いが伝わってきて、正直点数は付けたくないです! もうやめよう!」とレベルの高い作品を採点する難しさを軽妙な語り口と冗談を織りまぜた。「でも、コンテストでは順位を付けなくてはなりません。順位ではなく、ここにいる全員が地元に誇りを持って帰っていただくことが一番大切です。今後のいっそうのご活躍に期待しています」と締めくくった。 なお、これらの作品は2018年5月31日(木)まで、それぞれのSAにて販売されている。価格は1500円。”ドライブの途中で立ち寄ったときに”ではなく、気になるメニューがあれば、それを”食べに行く!”ドライブとしても、十分話題性のあるメニューばかりだ。行楽ドライブのプランにぜひ組み込んでみてはいかがだろう。ドライブプランの検討やルート情報は、全国の高速道路情報サイト
ドラぷら E-NEXCOドライブプラザで
NEXT:決勝大会の全作品
平成29年度「NEXCO東日本 新メニューコンテスト」の決勝大会出場作品は以下のとおり。
「ぐるっと信州よくばり御膳」
上信越自動車道・東部湯の丸SA(上り)/ホテル紅や
●献立:信州サーモンの刺身/米豚の陶器むし/鮎のくるみ揚げ/鮎のつみれ汁/野沢菜きのこご飯/市田柿ヨーグルト
「ボヌール八幡平」
東北自動車道・岩手山SA(上り)/岩手県北自動車
●献立:リンゴのポタージュ/魚介のミルフィーユ/八幡平牛のシチュー/サラダ・ド・セゾン/パン/ブルーベリーのプリン
「けんさん焼き旬味セット」
関越自動車道・越後川口SA(上り)/越後交通
●献立:茶豆ご飯のけんさん焼き(出汁茶漬け)/かご盛り(やまと芋磯辺あげ、合鴨ロースくわ焼き、鮎の黄身酢、野菜スティック)/紅ズワイと生湯葉の吉野汁/胡瓜と牛蒡の三五八漬/ミルクヨーカンとルレクチェゼリー2色寄せ
「栃木おもてなし3段御膳」
東北自動車道・那須高原SA(下り)/ロイヤルホールディングス
●献立:那須鶏の西京味噌焼き/那須野ヶ原牛のたたき/ゆめポークの角煮/きのこ3種みぞれ和え/湯葉さし/野菜寿し/すいとん汁/白美人ねぎチーズ仕立て/岩魚フライ
「軽井沢 霧の回廊」
上信越自動車道・横川SA(上り)/荻野屋
●献立:自家製二八蕎麦と赤城鶏の特製そばつゆ/上州もち豚ポークコンフィのサラダ/安曇野産コシヒカリの洋風おにぎり/りんご寒天のデザート
「新しい北の食と出会う道『山海の旅路 彩丼』」
道央自動車道・輪厚PA(上り)/ネクスコ東日本リテイル
●献立:食前ジュース(ドラキュラの葡萄ジュース)/海鮮丼/味噌汁(がごめこんぶ)/小鉢(鮭ルイベ)/香の物(大根ハスカップ漬)
「君への手紙 〜TOMOBE SA "FT. M.STYLE"〜」
常磐自動車道・友部SA(上り)/東武食品サービス
●献立:茨城鹿島沖の蛸と果実、野菜のオアシス風 茨城フルーツのドレッシング添え/つくば美豚のピリ辛ソース”雲白肉”/つくば鶏の棒々鶏風/常陸牛 低温調理のローストビーフ丼 奥久慈卵と大子町の本わさびと共に/茨城野菜ときのこのカレーつけ麺(常陸秋そば&デュラムセモリナ麺)/和風杏仁豆腐 果樹園風
「うねめ『花籠御膳』」
東北自動車道・安達太良SA(上り)/日の丸サンズ
●献立:うねめ牛スモークステーキと握り寿司 御前人参ソース 太鼓に見立てた燻製卵/とろろ芋饅頭のカニあんかけ/自家製なめらか豆腐を柚子と醤油で/じゃんぼ椎茸とさつま芋の薄衣揚げ/郡山名産 鮎甘露煮、ベビーリーフのエゴマドレッシング/ひたし豆ご飯/会津地鶏つくね南蛮汁
「姫豚と深谷ねぎの地元ご馳走膳」
関越自動車道・上里SA(下り)/西武鉄道
●献立:姫豚肉と深谷ねぎのしゃぶしゃぶ/上里産小麦を使用したうどん/豆乳にこだわった自家製手造り豆腐/自家製むかしながらの大根の御新香/しゃくし菜御飯/秩父新井武平商店の味噌使用の味噌汁/地元ヤマキ醸造の豆腐使用のガトーショコラ
「伊達なcuisine誉 〜正宗公の城下食彩探訪〜」
東北自動車道・長者原SA(上り)/グリーン・グリーン
●献立:箱前菜(三陸魚介のタルタルスモーク仕立てと鹿島台デリシャストマトのジュレ雲丹のシャンテクリーム添え/牛タン柔らか煮と岩出山産”凍みっぱなし”の煮こごり/女川産蛸の壺蒸し、梅干の天ぷら)/みやぎサーモンのブイヤベース/仙台牛 鳴子”ゆきむすび”の俵飯/蔵王鴨のコンフィサラダ仕立て/田尻ジャージー牛乳のクリームチーズ使用”ずんだフロマージュ”とメイプルバニラアイス、旬のフルーツずんだのチュイル添え
NEXCO東日本問い合わせ:0570-024-024
http://www.driveplaza.com/