足まわりのチューニングで好みの走りを作り上げるために、モータースポーツシーンで絶大な信頼を獲得するエンドレスは、街乗りからレースまでユーザーの好みに合わせたさまざまな製品を展開する。最新のブレーキパッドとサスペンションパーツで、さらに奥深い味が楽しめる!
ブレーキフィールにこだわる国内外のレースやラリーなどのモータースポーツシーンで信頼と実績を築き上げ、そこで得られた経験やノウハウを市販製品にフィードバック。加えて、一般ユーザーから多くの声を聞くことでよりよい製品を作り上げる。そういった真摯な姿勢でブレーキやサスペンションパーツなど、足まわり系チューニングパーツを開発するエンドレス。
レースやタイムアタックなどでコンマ1秒を左右するブレーキパーツは、絶対的な制動力を確保するのはもちろん、“効き方”も重要な要素となる。もちろんこれはふだん使いのクルマでも同じで、唐突感がなく意図したとおりに制動力が得られれば、それが安心感にもつながる。
今回は新たにラインアップに加わったブレーキパッド「SR01」について、エンドレスアドバンス営業部の末吉高広さんに話を聞いた。
「街乗りからサーキット走行会向けまでのコントロール性に優れた特性となっています。従来製品のニュータイプRの後継モデルの位置づけで、踏力に応じたダイレクトな効きや低温からしっかりと制動力を感じられる特徴を踏襲しながら、高温域への耐性を高めています。従来製品は熱が入る前、初期の低温時に少し効きすぎるという傾向がありました。SR01ではその点を改善し、ローター適正温度も650℃から700℃に高めて耐熱性も向上。これにより広範囲で優れたコントロール性を実現し、街乗りからタイムアタックを重ねるようなシーンまでオールラウンドに対応します」さらにSR01ではロースチール材ながらカッパー(銅)フリーを達成している。摩擦材にはさまざまな材質を配合して狙った性能を作り上げるのだが、そこで使われている材質にも当然意味があり、それを置き換えるというのはなかなか大変なはず。
「摩擦で止めるという性質上、どうしてもダストが出てしまいます。弊社では環境保全への取り組みを創業当時から積極的に行っており、それをさらに推し進めるため、環境に配慮した材質を用いて従来品に負けない製品の開発に取り組んでいます」街乗り派にも恩恵ありSR01はスポーツパッドと銘打つが、どのような人がターゲットなのかを聞くと、
「コントロール性を重視していますので、ある程度走り込んでいる方で、タイムが伸び悩んでいるといった場合に、ブレーキフィールの違いで新たな発見をしてもらえるかと思います」。
さらに日常ユースで、ノーマルのブレーキタッチに違和感がある人にもお薦めだという。
「ブレーキを軽く踏んだだけで急に制動力が立ち上がる、いわゆるカックンブレーキ傾向の車両では、踏力に応じた制動力が得られるタイプがお薦めです。ブレーキを含めたコントロール性が高まるので、混雑した一般道を走る場面などでよりクルマをコントロールしやすくなります。また、車両安定装置や安全運転支援装置(ADAS)など電子制御システムへも対応しています。MT車にアイサイトが搭載された最新型のGR86やBRZでも安心して使っていただけると思います」エンドレスアドバンス 営業部 係長 店長兼広報末吉高広さん
●「ブレーキの効きやサスペンションのセッティングなど、好みに合わせ込むという楽しさを味わっていただければと思います」とENDLESSショールームの店長兼広報の末吉さん
ENDLESSは、足まわりの機能パーツをトータルプロデュースNEW
[ストリート〜サーキット向け]
SR01価格:2万4200円
ローター適正温度:50〜700℃
平均摩擦係数:0.35〜0.40
コントロール性にこだわった新スポーツパッド街乗りから走行会での使用まで幅広く対応。優れたコントロール性を体感でき、電子制御とのマッチングも良好。低〜高温域まで効きの変化が少なくタイムアタックでも周回数に余裕を生む。ロースチール材ながら環境に配慮し、カッパー(銅)フリー化を実現。
[ストリート〜サーキット向け]
MX72価格:2万7500円
ローター適正温度:50〜700℃
平均摩擦係数:0.37〜0.47
ペダルタッチにこだわり鳴きとダストも低減セミメタリックタイプながらダストや鳴きを極力抑え、低温での制動力を高めた製品。高温時の制動安定性が向上しながら、ローターへの攻撃性も低減。ペダルタッチがよく、走行会ユースのほか、ミニバンやSUVなど重いわりにブレーキ容量が少ない車種にも好適。
[ストリート〜ワインディング向け]
Super Street M-sports PLUS価格:2万7500円
ローター適正温度:0〜550℃
平均摩擦係数:0.33〜0.40
初期レスポンスが進化した低ダスト仕様
コントロール性を重視して摩擦係数を最適化。街乗りからスポーツ走行までバランスの取れた制動性能を発揮。ノンアスベスト仕様で、優れた耐摩耗性と抜群の低ダスト性を実現。GR86/BRZなどのスポーツカーのほか、ハイブリッド車やドレスアップカーにもお薦め。
最適な配合を独自開発エンドレス製品は自社研究開発設備で試験機や実車での性能測定を行い、人の感覚を大事にしたフィーリングを追求。原材料や製造方法の組み合わせを変えながら日々研究を重ねる。
剥離を防ぐバーリングプロセスハードな使用でも安全性を高めるため、筒状突起を設けた薄いプレートをバックプレートに電気溶接後、摩擦材を圧着成形して剥離を防ぐ独自製法を採用(一部製品を除く)。
好みの走りを作り出せるレースシーンで鍛え上げたブレーキキャリパーやディスクローター、ブレーキホースなど、制動に関わる高性能パーツを豊富にそろえる。まずはブレーキパッドで味変を楽しみ、次にディスクローター、ブレーキャリパーと好みに合わせてステップアップしてみては。
●キャリパーボディやブラケットは豊富なオプションカラーを用意するので好みに合わせたコーディネートも可能。エンドレスのブルーカラーもコーティングで再現する
●ブレーキフルードはレースシーンからフィードバックしたRF-650(写真右)を一般販売。FP-6(写真左)は電子制御化が進む最新車両に対応。スムーズな作動性能と安定性を実現
もうすぐ発売!バンプラバーを好みに合わせて制御するMBR(メイクバンプラバー)サスペンションセッティングで正解を導き出すのは難しいもの。コーナリングでもう少し粘りがあったら……。MBRは弾性特性の高いゴム素材で、硬さやつぶれ方(スプリング定数にあたる)の異なる数種類を用意。これらとスペーサーを組み合わせることで好みのハンドリングやトラクション特性を作り出せるのだ。近く発売を予定している注目度抜群のパーツだ。
●MBRは、リニアなハンドリングとしなやかな追従性を実現する、エンドレス自慢のサスペンションキットに追加して“味変”を楽しめるパーツだ
極限を極めた「アレ」も市販化間近!?2022年のスーパー耐久第2戦、富士24時間耐久レースに挑みブレーキパーツ無交換を達成した鍛造モノブロックキャリパー「Racing MONO6GT2022」の技術を応用した新製品を開発中だ!
〈文=ドライバーWeb編集部・兒嶋 写真=山内潤也〉
■問い合わせ先
エンドレスアドバンス
TEL:0267-68-6888
https://www.endless-sport.co.jp