2024/03/25 カー用品 PR

【新素材「FORTEGA」とは?】BBSが提示するアルミ鍛造ホイールの「これから」

大盛況だった東京オートサロン2024に出展し、長い歴史を持つBBSアルミ鍛造ホイールの「今とこれから」をブース全体で表現したBBSジャパン。新素材FORTEGAを使ったBEV用コンセプトモデル、発売30周年のレジェンドホイール「LM」の限定カラー、レーシングドライバーのトークショーと、盛りだくさんの内容で来場者を魅了した。
 

オートサロンを彩るBBSブース

2024年1月12日から14日の3日間で23万人以上の来場者を集めた世界最大級のカスタマイズの祭典、東京オートサロン2024。BBSジャパンは毎年オートサロンに出展し、新製品の発表と製品の展示を行っている。

一般公開を前に関係者とメディアを対象にしたプレスカンファレンス(記者発表)が催され、2023年12月に就任した新田孝之新社長をプレゼンターに、以下の3つのテーマについての発表が行われた。1:東京オートサロン展示の紹介、2:新素材FORTEGA(フォルテガ)の開発状況、3:LM発売30周年について。

BEVとスポーツカー2台を展示

展示車両は3台。BMWのBEV、iX3には新素材フォルテガを使ったBEV用テストホイールを展示装着。BMW M4と日産 GT-RにはLM限定カラー4色を左右別に装着して展示。さらに、「BBSのカラーラインアップを間近に見てみたい」というリクエストに応えて、ホイール選びの参考になるように7つの定番カラーをLMのディスクで展示した。

ホイール単品では、フォルテガを使用したコンセプトモデル、新製品のハイエース用ホイール「RT-X」、2024年発売予定の「FI-R Evo」、RI-AやSUPER-RSなどBBSの代表的なホイールを展示した。

BEVの走りを変えるフォルテガ

2023年のオートサロンでアルミ合金の新素材として発表されたフォルテガ。その後も開発が続けられ、ホイールの試作→強度検査などホイールの基礎的な性能試験を行い、BBSとして初めて試作品をクルマに装着しテストコースで実走評価を行った。

フォルテガが生まれた背景には、地球温暖化への対応策としてのカーボンニュートラル、その達成のためのバッテリー電気自動車(BEV)の急速な普及がある。航続距離を延ばすために大容量のバッテリーが積まれ、安全装備も充実しているので車重は増すばかり。加えて昨今のSUVブームでボディが大型化するなど、ホイールに求められる要素が従来のエンジン車とは大きく変化している。

テスト車のiX3を例にとると、ガソリン仕様のX3に対し約300kg以上の重量増になる。こうした状況でホイールに求められるのは、剛性の高さ。BEV用の純正ホイールは表面積を大きくしたり、重量を重くしたりして剛性を担保しているが、BBS鍛造ホイールが大切にし続けているのが「軽さ」、「強さ」、「細身のスポークによる美しさ」。BEVでも変わらぬ価値を提供するために採用したのが新素材フォルテガだ。

iX3に装着したフォルテガのテストホイールは、ドレスアップニーズを想定して純正の1インチアップでリム幅も若干広くしている。タイヤもスポーティな銘柄を選択しているが、この組み合わせでのばね下重量は純正タイヤ&ホイールに比べて4輪合計で約28kgもの軽量化を実現。一般的にばね下重量の軽減効果をばね上重量に換算すると約4倍に相当するとされるため、ばね上重量の軽減効果は100kg以上になると考えられる。

実走評価に参加した開発メンバーは、異口同音にハンドリングの軽快さや乗り味のしなやかさを体感できたとフォルテガの印象を語った。今後も発売に向けて鋭意開発を進める。

ル・マンの名を冠したロングセラー

アルミ鍛造2ピースホイールのLMは、1994年の販売開始以来、まったくデザインを変えずに販売し続けている超ロングセラーモデル。デザインは80年代にル・マン24時間耐久レースで連勝したポルシェのグループCカーが装着していた、鍛造ディスクと熱間鍛造で作られたリムを組み合わせたBBSレーシングホイールがモチーフ。流行に左右されないタイムレスなデザインで、LMと同世代の90年代のネオヒストリックカーから最新ハイパフォーマンスモデルまで、どの世代のスポーツカーにも似合う懐の広さが魅力だ。

LMの発売30周年を記念した限定カラーは、オートサロンの来場者投票で決定される。カラーはBK-BK(ブラック×ブラック)、DG-BKBD(ダイヤモンドゴールド×ブラックブライトダイヤカット)、MSL-RMBD(マットシルバー×レッドメタリックブライトダイヤカット)、DL-SLD(ダークラズライト×シルバーダイヤカット)の4種類のなかから、DG-BKBDが選ばれた。

BBS
●2023年12月1日にBBSジャパンの代表取締役社長に就任した、新田孝之氏。「BBSジャパンは前身の会社を含めると50年以上の長い歴史がありますが、ホイール作りに関しては一貫して鍛造製法を追求し続けてきました。鍛造は非常に手間暇のかかる製法ですが、BBSホイールの特徴である『強さ』、『軽さ』、『細身のスポークによる美しさ』の両立に欠かせません。これからもすばらしい製品を作り、お客様に新しい価値を届けて、会社としてさらに大きく飛躍させていきたいです」と抱負を述べた


BEV向けコンセプトモデル

BBS
BMW iX3 × FORTEGA

BBS
●BEVのiX3 Mスポーツは車重2200㎏の後輪駆動。タイヤサイズは純正が20インチ、試作のFORTEGAは21インチを設定。純正に対しFORTEGAホイールの重量は1本当たり約マイナス7kg(タイヤ込み)で、BBSが目指す軽さ、強さ、美しさをBEVでも実現

BBS
BBS
BBS
●BBSでは2011年に世界に先駆けて、ジュラルミンのなかでも最高の強度と耐性を誇る超超ジュラルミンを投入するなど、新素材を積極的に投入してきた。20年代に入るとBEVが市場の主流になることを想定し、重量級・大径サイズのBEVホイールに適応するため、軽さと剛性を両立できるフォルテガに着目。イタリア語のforte(強い)とlega(合金)の造語がFORTEGA(フォルテガ)だ


発売から30周年を迎えた
Le Mansの名を冠したロングセラー「LM」

BBS
BMW M4 × LM

BBS
BBS
●ディスクもリムもブラックのBK-BKと、ディスク=ダイヤモンドゴールド、リム=ブラックブライトダイヤカットでLMらしいカラーコーディネートのDG-BKBDを装着

BBS
日産 GT-R × LM

BBS
BBS
●新田社長の個人的イチオシはディスク=ダークラズライト、リム=シルバーダイヤカットのDL-SLD。ディスク=マットシルバー、リム=レッドメタリックブライトダイヤカットのMSL-RMBDも造形美を引き立たせる

BBS
●LMで新発売の30周年限定カラーはオートサロンの来場者投票によって決定。2月1日に結果発表があり、DG-BKBDが選ばれた


注目の発売予定の最新ホイール&開発中モデル
BBS
●BBS初の商用車用ホイールとして注目を集めるハイエース専用モデル「RT-X」

BBS
●2024年発売予定の「FI-R Evo」

BBS
●新素材FORTEGAで作ったBEV向けコンセプトモデル



コンマ1秒の世界で戦うレーシングドライバーがBBS鍛造ホイールの魅力を語り尽くす
BBS
BBS
BRZでスーパーGTを戦う井口卓人、山内英輝両選手、BMW M4 GT3でスーパーGTに参戦する柳田真孝選手、スーパー耐久・ST-XクラスにGT-R GT3で参戦する藤波清斗選手。いずれもBBSホイール装着車でモータースポーツを戦うレーシングドライバーをゲストに招き、連日豪華なトークショーで盛り上がった。最終日には我らが藤トモことモータージャーナリストの藤島知子氏も登壇しBBSアルミ鍛造ホイールの魅力を語った。


BBSホイールの定番カラー7種をLMのディスクで再現
BBS
上段左からDS(ダイヤモンドシルバー)、DB(ダイヤモンドブラック)、GL(ゴールド)、下段左からMGR(マットグレイ)、DG(ダイヤモンドゴールド)、MB(マットブラック)、CG(シトリンゴールド)の定番7色をLMディスクで再現。印刷物やウェブサイトでは色味と質感がわかりにくいとのリクエストに応え特別展示。

BBS
〈文と写真=湯目由明〉

■問い合わせ先
BBSジャパン
TEL:03-6402-4090
https://bbs-japan.co.jp/

ドライバーWeb編集部

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